社会保険労務士試験/社会保険労務士とは

社会保険労務士の働き方(2)開業・勤務社労士の年収(2ページ目)

社会保険労務士資格を生かした働き方はさまざまです。大きく分けると、独立・開業して自分の事務所を構えるパターンと、一般企業の人事部か社会保険労務士事務所での勤務するパターンがあります。いずれの場合も専門知識を生かしたプロフェッショナルな仕事が可能です。収入はケースバイケースで一概には言えませんが、独立・開業した場合、年収1000万円以上を目指すこともできます。

長友 秀樹

執筆者:長友 秀樹

社会保険労務士試験ガイド

勤務社労士として企業の人事部門等で勤務

勤務社労士として、企業の人事部門等で働く場合は、ご自分が勤務する会社によりケースバイケースです。人事部の仕事としては、一般に従業員の採用や異動・配置、教育・研修、社会保険、給与計算、福利厚生、組合交渉など多岐に渡りますが、企業規模などによって実際に行う範囲は異なります。また、中小零細企業では独立した人事部門がない会社も多く、その場合には総務など他の分野の仕事もすることになります。

いずれにしても、勤務社労士は、人事労務のエキスパートとして、自社の経営の発展と従業員が働きやすい職場作りを推進する役割があります。

勤務社労士の給与水準は、勤務する会社やご自身の会社内でのキャリア次第ですので、一概に言えませんが、人事労務の仕事に直接従事する場合、会社によっては一定の資格手当を支給してくれるところもあるでしょう。

勤務社労士として社会保険労務士事務所等で勤務

勤務社労士としては、社労士事務所で採用してもらい、その事務所で契約するクライアント企業の仕事をするという働き方もあります。

「社内の人事労務業務よりは、お客様相手の仕事がしたい」、「さまざまな社労士業務を経験したいけど、独立・開業は難しい」といった方は、従業員募集をしている社労士事務所を探してみましょう。社労士事務所で働く場合の仕事内容は、前述したとおり、事務所の得意分野により異なりますが、一般にはクライアント企業の社会・労働保険の手続きや給与計算の仕事を任されるケースが多いでしょう。

初任給は、正社員募集であれば年収300万円くらいからが多いでしょうが、ご自身のキャリアが評価され即戦力として認められれば、もっと高い水準で採用される可能性もあります。

ただし、募集数はそれほど多くないようなので、ご自身が働きたい地域の募集状況を、事前に各事務所のホームページをチェックしたり、求人サイトやハローワークなどで調べておいた方がよいと思います。
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