スウェーデン/スウェーデン基本情報

スウェーデンの治安(2ページ目)

ヨーロッパの中でも、比較的安全だといわれている北欧、スウェーデンですが、旅行者をねらった犯罪は多いのが現実です。旅行前に知っておいてほしい犯罪の傾向と対策をまとめました。

サリネン れい子

執筆者:サリネン れい子

スウェーデンガイド

すりや置き引き

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ストックホルムの観光名所を走るトラムは、スリの多発地帯

電車やバスの人ごみ、観光客の多い名所やお土産物屋で買い物に夢中になっている間に財布や貴重品を盗まれることがあります。また、ホテルの朝食バイキングやレストラン、カフェ、空港や駅、ホテルなどで気をつけたいのが置き引きです。プロ集団はほんの少しの隙も見逃しません。

また、増えているのが、カフェやレストランなどでテーブルの上に置いてある携帯電話などを持ち去るという犯罪です。簡単な質問をするなどして話しかけ、気をとられている間に新聞や雑誌を携帯電話などの上に置き、話が終わるとそのまま新聞や雑誌とともに携帯電話や電子端末機を持ち去ります。

■対策
電車やバスなどの人ごみでは、かばんは必ず自分の体の前に来るようにかけましょう。リュックサックなら背中ではなく前に、ショルダーバックは、斜めがけにして、かばんを前にして抱えるようにしましょう。また、危険を回避する意味で、高級ブランドのかばんは、持ち歩かないほうがよいでしょう。現金はあまりたくさんもちあるかず、小分けにしておきましょう。

置き引き対策としては、ほんの少しの間もかばんは体から離さないようにしましょう。ホテルでのチェックインの際や食事中も荷物は目の届く場所に置き、しっかりと管理しましょう。テーブルの上に携帯電話などを置きっぱなしにしないようにし、話しかけられても、まずは、貴重品をしっかりと確保してから対応するようにしましょう。

夜の繁華街での犯罪

夏は日が長く、冬は日が短いスウェーデンでは、時間の感覚が日本にいるときとは異なります。夏でも冬でも夜が更けてきた繁華街は、犯罪の危険性が高くなります。スウェーデンには、移民が多く住んでいる地域があり、危険だともいわれますが、そういった地域以上に犯罪が多発しているのが夜の繁華街です。

日本にいても夜の繁華街や慣れない地域に夜遅く出歩くことを控える方は多いと思います。お酒を飲んで気が大きくなった人々による暴行事件に加えて、強姦などの危険性もあります。薬物や違法ドラッグなどの売買などもありますし、そういったものを知らないうちに飲まされてしまう危険性もあります。危険を感じる場所や人々には近づかないようにしましょう。

■対策
夜遅い時間、22時以降の外出はなるべく控え、特にお酒を飲んで騒いでいる集団などには近寄らないようにしましょう。夜遅く地下鉄などに一人で乗らない、慣れない地域にはできるかぎり夜遅くで歩かないようにしましょう。

車上狙い

最後に、レンタカーを借りて観光をする場合は、車上狙いの危険性があります。ちょっと車を離れた隙に、窓を割られて車内の荷物などを盗まれることがあります。

■対策
車を離れる際には、目に付く場所に荷物などを置かない。駐車する場所をよく吟味し、人通りがあるような場所を選ぶようにし、車の施錠をしっかりと行いましょう。

フリータクシーによる法外な料金の請求

タクシーを利用する際に気をつけてほしいのが、フリーのタクシー会社や運転手が観光客を狙って、3倍から5倍という料金をふっかけ法外な料金を請求されるという被害が起きていることです。

■対策
空港や駅などでのタクシー乗り場がある場所では、タクシー乗り場に止まっているタクシーを利用する、後方座席の窓に料金表があるはずなので確認するとよいでしょう。タクシーに乗る前に行き先を伝えて料金を交渉して確認しておくというのも一つの方法です。

犯罪に対する対策を十分にしてスウェーデンの旅を楽しんでほしいと思います。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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