くす玉×スイカ割り!? パーティーを盛り上げるピニャータ
サッカーボール型ピニャータ
欧米のキッズパーティーで人気のアクティビティにピニャータ (piñata) というものがあります。ピニャータはメキシコの誕生会やお祭りに登場する、くす玉のような、スイカ割りのような遊びです。紙製の玉の中にはキャンディなどのお菓子や小さなおもちゃが詰まっているので、子ども達は順番に棒で叩き割るのです。
最初はなんて乱暴な遊びだろう? と思いましたが、子どもの誕生会では色々な形のピニャータが登場し、それを見た子ども達は歓声を上げていました。子ども達が何度も激しく玉を叩くので、最後には玉が割れ中のお菓子がバラバラと降ってきました。ピニャータの醍醐味は、子ども達によるお菓子の争奪戦です! 子ども達が我先にとお菓子を拾う姿はとても面白いですよ。ちなみに、女の子のパーティーでは日本のくす玉のように紐を引っ張って玉を割るタイプも人気です。
ニモの形のピニャータ
ベルギー在住中は色々な形のピニャータを見てきました。伝統的なピニャータには球体に角の様な突起が沢山ついていますが、最近はパーティーのテーマに合わせた形の物を用意する事が多いようです。
欧米にはパーティーの専門店がたくさんあり、ピニャータはお店で購入することが出来ました。しかし、日本ではピニャータが手に入りにくく、お値段が少し高めです。でも単純な球体のピニャータなら風船を使って簡単に作る事ができるので、挑戦してみてくださいね。
■ 材料 : 新聞 2枚、ゴム風船(22~23cm) 1個、お花紙(白) 1袋、折り紙(黒)、小麦粉、水、お菓子
■ 作り方
新聞を細かく裂きます
1. 新聞紙を縦に細く裂きます。小麦粉は同量の水(1対1)で溶き、糊を作ります。風船は大きく膨らませます。
隙間ができても構いません
2. 膨らませた風船に小麦の糊を塗り、新聞を貼り付けていきます。隙間ができても構いません。新聞が1周貼れたら、2周目は隙間を埋めるように貼っていきます。
2周以上貼らないでください
3. 新聞は風船の結び目辺りには貼らないでください。新聞を二重以上重ねると丈夫になり過ぎてしまい、ピニャータが割れなくなりますので注意してください。風船全体に新聞が貼られ、隙間がなくなればOKです。
しっかりと乾かしてください
4. 新聞を貼った風船を乾かします。夏なら半日、冬なら丸2日、風通しの良い場所に吊るしてください。表面を触ると固く感じるぐらいまでよく乾かします。
白いお花紙を貼ります
5. 新聞が乾いたら、その上から白いお花紙を2~3重に重ねて貼っていきます。キッチンペーパーなど厚みのある紙を貼ると、綺麗にしあがりますが、丈夫過ぎてピニャータがなかなか割れません。全体に紙が貼れれば、もう一度吊るして乾かします。
サッカーボールに見えるように、間隔を空けて貼ってください
6. お花紙が乾いたら、黒い紙を5角形に切り、白い花紙の上に貼ります。サッカーボールに見えるようバランスを考えて貼ってください。
風船を割ると空洞ができます
7. 中の風船を割ります。完全に乾いていないと、縮んでいく風船に内側の新聞が引っ張られ、表面が凹んでしまうので、気をつけてくださいね。
割れにくく、包装されているキャンディがお勧めです
8. 中にお菓子を詰めます。お菓子は床に勢いよく落下するので、キャンディなど割れにくく、個包装されている物がお勧めです。スナック菓子は粉々になってしまう恐れがあるので、お勧めできません。
白い紙で口を閉じます
9. 中にお菓子を詰めたら、ピニャータの口元に紐を通し、白い紙を貼って閉じます。この部分は叩かないので、柔らかい紙でなくても構いません。
子どもの背の高さに合わせて吊るしてください
10. 屋外で遊ぶなら、木の枝やゴールネットなど高い場所から吊るします。屋内なら長い棒の先に吊るして大人が持ちます。手を叩かれないように持ち手は長めにしてください。
戻ってくる玉に当たらないように注意してください
11. 年齢の低い子どもから順番に思いっきりピニャータを叩きます。日頃のストレスを発散させるように強く叩いてください。全ての子どもが叩いても割れなければ、また最初の子どもから順番に叩きます。もし、2周回ってもピニャータが割れない時はカッターナイフなどで少し切れ目を入れ、ピニャータが割れやすくなるように細工してください。
最後はみんなでお菓子の争奪戦です!
お菓子の争奪戦
ピニャータが割れ、中のお菓子が散らばったら、いよいよ子ども達によるお菓子の争奪戦が始まりです! この時ばかりは、普段大人しいお子さんも必死になってお菓子を拾ったりします。ピニャータは風船を使うと簡単に作れますが、薄い紙製で中が空洞の物があればピニャータとして代用できます。ぜひ、サッカーパーティーにはサッカーボール型ピニャータを作ってパーティーを盛り上げてくださいね。
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