パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

ダンディゾン【吉祥寺】(3ページ目)

10年後にも変わらず訪れてもらえたら。そんな想いで「10年後」と名付けられた吉祥寺のDans Dix ans( ダンディゾン )はこの春、10周年を迎え、新たな10年後へ向けてスタートを切りました。行列のできるパン屋さん、ダンディゾンの今をお伝えします。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド


ダンディゾンの食事パンたち

それでは注目のパンをいくつかご紹介します。ダンディゾンでは新顔かもしれない、正統派のハード系、が最近のおすすめです。

「バゲット・ノール」(240円)
北海道産の小麦粉100%、日本人好みにちょっと太めのバゲット。端は思わずかじりたくなるカリっとした食感、クラストは薄く歯切れが良い。カットせずにちぎって食べられるように作られたバゲットです。ちぎったときのみずみずしいクラムのヒキとふんわり感がおいしい。
バゲット・ノール

バゲット・ノール

ちぎって食べる

ちぎって食べる

「パン・ド・ロデヴ」(300円)
現在、北海道の前田農産の前田さんの育てる「はるきらり」をメインで使う、フランスのロデヴ地方のパン。しっとりもっちりとした生地は自家製ルヴァン種使用で味わい深く、非常に軽やかで口どけがいい。
パン・ド・ロデヴ

パン・ド・ロデヴ

ロデヴundefined断面

ロデヴ 断面

「ゾンネンブルーメ」(280円)
ライ麦75%のロッゲンミッシュブロートにオーガニックのひまわりの種がたっぷり。必要な栄養がとれているのを身体がよろこぶようなパン。こうしたパンはベーカーズナイフ持っていかないと、すぐにパクッ、と食べることはままならないけれども、スライスしてくれるので、井の頭公園などでぜひ。
ゾンネンブルーメ

ゾンネンブルーメ

「キタノカオリ」(240円)
北海道十勝音更町の中川さんの、クローバーなどの野草と共存する麦畑で育った小麦、キタノカオリを石臼で製粉。香りが強く、野性的な味わい。そのままでも、根菜のスープなどと合わせても。田舎料理なら和でも洋でも合います。
キタノカオリ

キタノカオリ

「ショフェ」(120円)
岩手県産の地粉に皮ごと蜂蜜漬けした熊本産無農薬ショウガを入れたセミハードなプチパン。ほんのりと甘酒の香り。ミルクティーに合います。
ショフェ

ショフェ

「パンブラン」(300円)
岩手産のゆきちからを使用した、柔らかくあっさりした味わい。塩は入っているけれど、トスカーナのパンを思わせる。サクっとするのはオリーブオイルが少量入っているから。葉野菜のサラダなど、優しい味わいの料理に。
パンブラン

パンブラン

このほか、その日限定の「日替わりパン」というものがひそかな人気を呼んでいます。既に400枚近いプライスカードを拝見すると、価格もパンの種類もいろいろで自由な感じでした。これは楽しい。お店で手書きのプライスカードをみつけたら、きっとそれ。一期一会を楽しめます。
日替わりパン

日替わりパン


自然だと思うことに誠実にパンをつくる。のびのびと無理をしない感じ、新しい日本の味。それが工房の空気に、パンの味に感じられ、10年を超えて今後、どのように変わっていくのか、そして変わらずに続いていくのか、楽しみなお店です。

ダンディゾン

ダンディゾン

Dans Dix ans( ダンディゾン )
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-2
電話:0422-23-2595
営業時間 10時~18時 
定休日 水曜、第1・3火曜定休
Yahoo!地図情報

10年前に店がオープンした時の記事
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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