4人家族は、4人で暮らす期間を念頭においた間取りを

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4人家族に向く間取りとは?

4人家族向けの間取りについて考える前に、念頭においていただきたいことがあります。それは、4人で暮らす家族の黄金期は、せいぜい10年あまりしかない、ということです。

一般的には、長子が7歳で小学校入学を機に、住宅を購入。長子が18歳で大学入学を機に親元を離れるまでの4人家族期は11年。次に、2歳違いの第二子が大学入学で家を出るまでは、3人家族期が2年。その後は夫婦のみ期で、30年超の長きにわたります。更にどちらかが亡くなれば最期はひとり家族期が。

つまり、4人家族11年→3人家族2年→夫婦2人家族30年超→最期は1人。という、暮らしの変化に対応できる器としての住まいを考えることが必要なのです。

家族の変化に応じて住み替えることができれば、何も悩むことはありませんが、多くの人にとって、住宅は一生に一度の買い物です。したがって、住宅は夫婦2人で暮らすことを基本とする。その上で、3人、4人という家族の変化に柔軟に対応できる広さ、間取りについて検討する。というのが4人家族に向く間取りを考えるうでの観点ではないでしょうか。では、まず柔軟に対応できる広さについて考えてみましょう。

4人家族の構成変化に柔軟に対応できる広さは50~95平米

広さに対する要求水準は、相当個人差があります。鴨長明のように起きて半畳、寝て1畳、手を伸ばせば必要なものはほとんど射的距離内。という狭くて簡素な暮らしを良ししとする人がいます。一方で、10人程度のお客様を自宅へ招いてパーティができる35畳のLDKとゲスト用のトイレ・洗面浴室は必須。という広くて多彩な暮らしを良しとする人も。本来、広さには決まりはなく、その人の暮らし方次第なのですが、そう言ってしまえば、話は終わってしまいます。

そこで、国が定める住生活基本計画における「居住面積水準」をひとつの目安として4人家族向けの広さについて見ていきましょう(表1参照)。

前述したように長い人生を見越すと家族は4人~2人(最期は一人)に変化します。そこで、4人で暮らすには最低限の機能を確保した広さ、かつ2人ではゆとりある広さという現実的な視点で考えてみましょう。

4人の最低居住面積水準(最低限確保すべき広さ)は50平米。2人の誘導居住面積(望ましい広さ)は75平米ということになります。したがってひとつの目安を50~75平米としておきましょう。そのうえで、どのような間取りが望ましいのかを見ていきましょう。

表1 住生活基本計画における「居住面積水準」
  2人 3人 4人
最低居住面積水準 30平米 40平米 50平米
誘導居住面積水準(マンション) 55平米 75平米 95平米
 誘導居住面積水準(一戸建て) 75平米 100平米 125平米


子供の成長に応じて望ましい間取りは変化する

子供の成長に応じて望ましい間取りは変化する

50平米程度の広さの間取りは1LDK、2DK、2LDK。75平米程度の広さなら2LDK、3DK、3LDKというのが一般的です。ただし、本来、間取りは家族が部屋をどう使うかで決まってくるものです。

ここでは、まず、4人家族の時期に望ましい間取りのついて考えてみましょう。この時期は、子育て中心の暮らしになります。したがって、適した間取りは子供の成長プロセスに応じて変化する、ということをおさえておきましょう。
  1. 子供が就学前の「幼児期」
  2. 子供が就学し、高校を卒業するまでの「学齢期・思春期」
  3. 子供が大学生、社会人となる「成人期」
それではそれぞれの成長プロセスに合った間取りをみていきましょう。


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