黄金比メイクメソッド：黄金比率の諸説

黄金比率については、ご紹介した以外にも様々な説があります。その一部をご紹介していきましょう。

（1）口幅：鼻幅＝3：2の笑顔は「女らしい」顔説

「鼻の幅と口元の幅が、3:2になっているとすごくかわいい黄金比になる」と、印象評論家の重田みゆき先生が述べているように、口幅と鼻幅の関係は美人の顔立ちについて述べる上では切っても切れないもの。

さらに、キュッと上向きな口角は、かわいらしさの象徴ともいえます。口角については意識次第で変わるので、是非常に上向きな口角を心掛けてみましょう。

【参考】
フジテレビ『ホンマでっか!?ＴＶ(2011年4月6日)』　－ 重田みゆき先生(印象評論家)

（2）黄金比率美人説

カナダのトロント大学Kang Leeの視覚研究の専門誌「Vision Research」では、白人女性のみを対象にした研究結果を発表しています。

そこで女性の見た目の美しさは両目の間隔や目鼻と口の距離が顔全体に占める割合によって決まるという研究結果が発表されています。

その研究結果は、『目と口の距離は顔の長さの36％の時に一番美しいと感じられ、両目の間隔は顔の幅の46％の時に一番美しいと感じられることが分かった』、というものでした。

この比率に当てはまる女性有名人として、カナダのカントリーシンガー、シャナイア・トゥエインが挙げられています。

（3）ウィトルウィウス的人体図

「プロポーションの法則 (Canon of Proportions)」「人体の調和 (Proportions of Man)」によれば、以下の比率であることがボディの黄金比率といえるのだそう。

ここまで詳しく分析されていると、当てはまるのはどんな人なのか気になってしまいますね。でも、実は誰もが目にしたことのある芸術作品にも、この比率が取り入れられているようです。

・掌は指4本の幅と等しい
・足の長さは掌の幅の4倍と等しい
・肘から指先の長さは掌の幅の6倍と等しい
・2歩は肘から指先の長さの4倍と等しい
・身長は肘から指先の長さの4倍と等しい(掌の幅の24倍) 
・腕を横に広げた長さは身長と等しい
・髪の生え際から顎の先までの長さは身長の1/10と等しい
・頭頂から顎の先までの長さは身長の1/8と等しい
・首の付け根から髪の生え際までの長さは身長の1/6と等しい
・肩幅は身長の1/4と等しい
・胸の中心から頭頂までの長さは身長の1/4と等しい
・肘から指先までの長さは身長の1/4と等しい
・肘から脇までの長さは身長の1/8と等しい
・手の長さは身長の1/8と等しい
・顎から鼻までの長さは頭部の1/3と等しい
・髪の生え際から眉までの長さは頭部の1/3と等しい
・耳の長さは顔の1/3と等しい
・足の長さは身長の1/6と等しい

ちなみに、これを忠実に再現したと言われているのが、レオナルド・ダ・ヴィンチ。ウィトルウィウスの著作『建築論』第3巻1章2節から3節の内容を忠実に視覚化して、芸術面に反映したのだそう。

ダ・ヴィンチの作品が時代や国境を越えて愛され続けているのは、この黄金比率に基づいた作品だからと言えそうです。