SUBARU(スバル)/XV

スバルのハイブリッド「XVハイブリッド」に試乗

スバルがついにハイブリッドを投入する。選ばれたのはインプレッサベースのクロスオーバーであるXV。このXVハイブリッドは6月下旬にもリリースされる見込みだが、プロトタイプに試乗したのでご報告しよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

スバル初のXVハイブリッド

スバルXVハイブリッドフロント

ボディサイズは全長4450×全幅1780×全高1550mmで、価格は発表されていない。ボディカラーではプラズマグリーンパールが専用色で、全9色用意する


スバル初のハイブリッドとして、6月下旬にもリリースされるXVハイブリッドは、すでにホームページでティーザーされ、先行予約もスタートしている。プロトタイプに試乗する機会があったのでレポートしよう。

その前にシステムの概要に触れると、エンジンは2.0L水平対向4気筒で、トランスミッションを内蔵した駆動モーターをエンジン後方に搭載し、ニッケル水素バッテリーを荷室下に積んでいる。

エンジンも燃費向上対策を実施

スバルXVハイブリッドエンジン

2.0Lの水平対向エンジンを搭載。エンジンルームには、アイドリングストップからの再始動用のISGと電気装備などに使われる通常の補機バッテリーが積まれる
 

エンジンは燃費向上策として、ピストンヘッドの形状変更により圧縮比を10.5から10.8に高め、クールドEGRの採用やポート隔壁形状変更などを実施。

さらに、ハイブリッド化にともない、アイドリングストップからのエンジン再始動用としてボンネット下にはISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)が搭載され、さらに通常の補機バッテリーも積まれている。

要はエンジンとモーターの間にクラッチを設けた、1モーターのパラレルハイブリッドで、気になる燃費はガソリン仕様の15.8km/Lから20.0km/Lに向上している。

さらにスバル自慢のアイサイトは、ハイブリッド専用となっており追従クルーズコントロールの加減速度制御、アイドリングストップやEV走行の頻度をアップし、エアコンの作動抑制などで実用燃費を向上する「ECO-C(エコクルーズコントロール)」により、最大10%の実用燃費向上が期待できるという。

次ページは、XVハイブリッドの走りについて
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