DTM・デジタルレコーディング/DTM・デジタルレコーディング新商品情報

続々登場するiPhone/iPad関連ソフト・ハード

DTM関連では、相変わらずiPadやiPhone周りの勢いが止まりません。すでに数え切れないほどのソフトシンセがありますが、強力なシーケンサやオーディオインターフェイスなども登場しています。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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フレーズを選択しながら音楽を組み立てていくMobile Music Sequencer

Mobile Music Sequencer

iPad/iPhoneで動作するYAMAHAのMIDIシーケンサ、Mobile Music Sequencer

音楽制作ソフト=DAWというように思い勝ちな昨今ですが、iPadやiPhoneはDAWがすべてではないことに改めて気づかせてくれます。今年2月にYAMAHAからリリースされ、5月に早速Ver2へとメジャーバージョンアップを図ったMobile Music Sequencerは、まさにそんなアプリです。


現代版QY10などといわれているこのアプリは、完全にMIDIで完結するシーケンサで、あえてオーディオは扱わないという設計。またトラック数も8つと限定しているので、最近のDAWと比較すると明らかに自由度は低いのですが、かえってそこが魅力になっているユニークなアプリです。

基本的には数多く用意されているMIDIのループフレーズを選んで並べていき、そこにコードを割り振っていくことで曲にしていくというものなのですが、単なるループというのではなく、LOOP REMIX VARIATIONSという機能によって、自由にブレークやフィル、ロールなどのバリエーション展開ができるのが特徴。

内蔵されている音源も、シンセサイザとして自由に音色作りができるし、エフェクトも搭載しているから、かなりマニアックに作りこんでいくことも可能です。

先日DTMステーションの記事で、開発者にインタビューをしたところ、初めて使ったシンセサイザがEOS B500でそれへの思い入れもあって、その現代版のような形で生まれたのだとか……。Ver2ではiPadだけでなくiPhoneでも利用できるようになったり、AudioBusに対応するようになるなど、かなり強化が図られているようです。

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