学習以外の要因は……?
上で見たように、中国語に限らず外国語学習では本当に些細なこと(でもないのですが)が、モチベーションに致命的に影響してきます。次は、生活との関連を考えてみましょう。
■仕事が忙しい!
とてもいいことですね。でも、それが理由で学習時間が取れないという言い訳は一年に3回くらいまでにしましょう(笑)。
生活時間を紙に書き出し、スキマ時間を探し出します。意外とありますよね。
リスニングならば、車の運転中(くれぐれも運転にはご注意ください)、電車の中、家事をしながら……。電車は意外と他にすることが多いという方は、乗り換えのときだけ集中して聴くというのもアリかもしれません。たとえば2分間の乗り換え時間でも、会話の本文を2、3回聴くことが可能です。混雑している駅ならば、多少シャドーイングなどを行っても大丈夫です。
リーディングや単語であれば、その週にやると決めた課題文やプリントなどをクリアファイルに入れ、お風呂の壁に貼り付けたり、常にカバンに入れておいたりするだけで、接触回数が飛躍的に増えます。
ポイントは、同じ素材をいくつか用意することです。であれば、お風呂で覚えきらなかったものをベッドサイドで確認が可能ですし、台所で発音練習ができるかもしれません。
■目的は何だったっけ?
外国語を学ぶこと自体が趣味、という方以外は、中国語を始めたきっかけがあるはずです。
中国人とビジネスで渡り合いたい、映画を字幕なしで見たい、旅行で使いたい……。
モチベーションが上がらないときは、この目的があやふやになってしまっていることがとても多いように思います。このタイミングでもう一度確認し、そのベクトルに向かっているかどうか確かめましょう。
■とにかくやる気がない! けどやめたくもない!
中国語を教える仕事をしていて一番多いのはこのパターンだという気がします。
「やる気がないなんて言ってない!」という声も聞こえてきそうですが、思うようにいっていないということは、結果そういうことなのです。
オススメの方法としては、ルーティンワークを設定することです。設定の仕方はまた別の記事に書かせていただきたいと思いますが、ポイントとしては以下のようにされると良いでしょう。
- 軽めの負荷……目安としては、1日2回やっても苦にならない量と質の教材で学習しましょう
- 自分が言いたいと思う内容……そうでなければ、ルーティンをこなすことが嫌になってしまいます
- 長くても20分程度で終わるもの……お手持ちの教材をいくつか並行し、組み合わせてプレイリストを作ったり、ノートにまとめたりされると効果的です
いかがでしょうか?
外国語学習は、否が応でも自分が一番自分をよく理解するという、ある種非常に酷な作業です。
しかし、うまく自己管理を進めることで、また一段上の景色が見られたならば、やる気も出てくるというものです。
今回は概説的にご紹介しましたが、具体的な方法をまた機会を見つけてご紹介させていただきます。
「不怕慢、只怕站!(遅いことではなく、立ち止まることを恐れよ)」の精神で着実に進んでいきましょう!