年金

国民年金に未加入・未納がある場合はどうなるの?(3ページ目)

平成24年9月から3年間に限り、10年前までさかのぼって国民年金の保険料を納付できる「後納制度」が施行されています。対象となるのは未納となっている期間の保険料です。国民年金の未加入・未納の違いや未納期間がある場合について解説します。

原 佳奈子

執筆者:原 佳奈子

年金入門ガイド

  • Comment Page Icon
 

国民年金保険料、未納の理由は?

top3

国民年金の保険料を未納のままでは十分な老後資金は確保できません

平成23年の国民年金被保険者事態調査によると、第1号被保険者のうち、保険料を納付しない理由で最も多いのは「保険料が高くて経済的な負担が大きい」ことですが、次に多いのは「年金制度への不安」となっています。
 

undefined

(厚生労働省「平成23年国民年金被保険者実態調査」より)

その反面、保険料が未納になっている人の生命保険の加入率は約50%で、加入していない人を上回っています。
 

undefined

(厚生労働省「平成23年国民年金被保険者実態調査」より)

また、国民年金の保険料は月額15,040円(平成25年度)ですが、保険料が未納で個人年金に加入する人が負担している個人年金の保険料の平均額は約14,000円です。それほど負担額に差がありません。

公的年金制度は、社会保障制度の1つであり、社会全体で支えあっている制度です。個人で行う積立とは全く意味合いが異なっています。保険料を払い、将来給付を受けるという仕組みのもと、社会保険の1つである年金制度は、一人ひとりが支え合って成り立つ制度です。

年金制度の将来に不安を感じて保険料を未納とすることで、受給資格が満たせず、また、自助努力分だけでは足りなくなってしまい、無年金になったり年金が低額になってしまうリスクの方が大きいといえるでしょう。公的年金は終身年金で、長生きリスクに対応しています。老後の安定した収入を確保するためにも国民年金の保険料をまずはきちんと納付することが大切です。

※この記事は、掲載当初協賛を受けて制作したものです。

◆関連リンク
あなたの年金額をシミュレーション
あなたのギモンに回答!「国民年金基金」をもっと詳しく
世代別の人気年金プランはコチラ
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/4/30まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます