塾に電話して、子どもの指導状況と今後の計画を尋ねる
1カ月に1回、塾に電話しましょう。
そして1カ月後。前回と同じ担当講師に、「課題の克服状況、指導スケジュールの進行状況」について聞いてみてください。子どもの学習状況について、塾の講師、通っているお子さん本人と認識を共有しましょう。子どもに対しても、塾に対してもやきもきせず、穏やかな気持ちでお子さんを見守れるようになります。塾の講師も今まで以上に、お子さんの指導スケジュールを具体的に意識することになります。
ちなみに電話をするのに最適な時間帯は、平日午後の2時から午後4時か、9時半以降。講師は夜に授業があるので、勤務時間が午後からになります。夕方からは授業準備や、生徒対応が始まるので忙しくなります。日中は仕事をしていて昼過ぎに電話ができない場合は、授業が終わる夜の9時以降に電話すると、講師もゆとりをもって対応できます。
習ってきたことを子どもに聞く
学習した内容を覚える、最もいい方法があります。それは誰かに「教える」ことです。教えることで、学習の効果が得られるのは聞き手だけではありません。むしろ、教える方がより学習効果を得られるといっていいでしょう。教えるには、その内容を頭の中で整理し、理解するためのポイントを絞ったり、強調する必要もあります。そして教えることで、その内容を印象的なものとして、教えている本人の記憶に残るのです。ですから、塾で習ってきた内容を子どもに定着させるには、ひとことこう言えばいいのです。「今日はどんなこと習ったの?」
子どもはたいてい、勉強を教わることにあまり積極的ではないですよね。でも、自分の知っていることを聞かれると、得意気に話します。塾から帰ってきたお子さんに質問するのを習慣にするだけで、学習効果が倍増します。
塾に自習に行かせる
塾に行くのは授業がある日だけだと思っていませんか。成績が上がる生徒の共通点は、塾での自習時間の多さです。家で、なかなか勉強しない我が子を勉強させようと思ったら、とにかく塾に送り出してしまうといいですよ。静かで娯楽もない状況であれば、集中して勉強するしかありません。学校や塾で出された宿題をやるのもいいですし、やることがわからなければ、何をやるのがよいのか、講師に聞けばいいのです。お子さんにふさわしいプリントなど用意してくれるはずですよ。勉強していて、わからないところが出たら、すぐに質問できるのもメリットです。講師は頼られると嬉しいものです。遠慮なく質問できるようになるといいですね。塾で自習するのが習慣になると、最初は自分からなかなか質問できない子どもでも、やがて積極的に質問できるようになっていきます。
これからは、お子さんに「勉強しなさい!」と言うかわりに、「塾に自習に行ったらどう?」と提案してみてはどうでしょうか。