中国の偽札事情
偽札のメインは100元と50元。20元以下の偽札は非常にまれ
偽札の見分け方
偽札の一番スピーディな見分け方は紙質の違いです。正規の札は微かにざらつきがあり、手で揉むと“カサカサッ”という澄んだ音がします。一方の偽札は表面がツルツルしていて、揉んでもふにゃふにゃするだけ。ただ、手触りで見分けるのは、人民元に慣れ親しんでいない初心者にはかなり高いハードル……。その点、50元札と100元札の左下にある“50”と“100”の数字で見分けるのは比較的簡単。この部分は、正規の札の場合、傾けると色が変化するのがカラーシフティングですが、偽札の多くは色が変わりません。明るい店内などであれば、この方法が有効です。しかし実際は、地元中国人であっても偽札をつかまされることがよくあるので、本物かどうかを見分けるよりも、偽札をつかまされる状況を避けるほうが懸命です。
偽札を“つかまされない”ポイント
偽札をつかまされないようにするポイントは下記の通りです。- 正規の両替場所以外での両替は避けましょう。
- 中には20元、10元といった小額紙幣の偽札もありますが、一番多く出回っているのは100元札と50元札。なので、50元札をおつりでもらわないために、両替の時に100元札を50元札にしてもらうよう頼んでみましょう。もちろん、現金ストックの関係などで断られることもあります。
- 最近、100元札を渡すと「これ、破れているからほかのに変えて」「これ偽札だよ」といって正規の札を偽札とすり替える手口が横行しています。タクシーや市場の買い物でこういったケースが起こりやすいので、小額紙幣を用意しておくのがベスト。100元札はデパートなど正規ショップで使用するのが懸命です。
中国人民元の偽札の見分け方についてはここまでです。併せて「中国の両替」、「中国の通貨」、「中国のクレジットカード事情」をどうぞ! お役立ち情報満載です!