広島のテロワール(地の料理)を皿の上に
それでは、ランチの5000円コースから御紹介していきます。
・自家菜園の野菜を使った一皿
自家菜園の野菜を使った一皿
自家菜園の野菜率が90%という広島のテロワールがギュッと盛り込まれた一皿。数え切れないほどの新鮮な採りたて野菜の中には、春ならではの新芽や発芽したレンズ豆なども入っており、季節感と同時に春の生命エネルギーも感じられる美しき仕上がりです。
・スープ
「人参」と「八朔」を使ったスープ
続いて、ジャン・ルイ・コケ社の金色の皿で登場したのは、「人参」と「八朔」を使ったスープ。広島らしい食材を使った相性抜群の組み合わせは、円やかな甘味と滑らかさが心地良いテイストです。さらにスープに浮かべた人参チップと八朔の果実が食感と風味を加味し、味わいに多層感がありましたね。
・前菜
地御前の川崎さんの牡蠣のショーフロア
前菜からは料理が選べるプリフィクス形式となっています。写真の料理は数量限定のスペシャリテ「地御前の川崎さんの牡蠣のショーフロア」。さすがはスペシャリテだけあり、フランス料理らしいコストと手間と時間がたっぷりとかかった料理で、大ぶりの牡蠣をシャンパーニュの中で茹で、さらに茹で汁を泡状にしたものを乗せ、牡蠣の下にはクリーム、というという何とも贅沢な逸品なのです。
広島の自然とテロワール、生産者さんの作る素晴らしい牡蠣とそれを最高のフランス料理に仕上げるシェフの技術力、ここに来なければ味わえない、まさに地の料理。これは心に残る逸品となりました。
・メイン料理
活きオマールのスープ仕立て、季節の野菜添え
メイン料理も肉・魚からのプリフィクス形式。写真の料理は「活きオマールのスープ仕立て、季節の野菜添え(1800円追加)」。
ミ・キュイに火入れされた活きオマールは、風味はもちろん、噛みしめた時の食感だけでも官能的。寄り添うスープは、まるで「春そのもの」と言った感じの、とても甘味のある繊細にして上品な味わいになっており、空豆やサヤインゲン、菜の花などが彩りを飾っています。
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豆尽くしのデザートを御紹介していきます