『スウィーニー・トッド』を熱く語ろう！(3ページ目)

 

ベテラン揃いのカンパニーが支えてこそ

そしてカンパニーについて。この作品に関わらせていただいて、私がまず衝撃を受けたのは、顔合わせ後の歌入り本読みの時でした。最初に発声練習をしたのですが、声の大きさ、勢いが半端ない。今までいろんなミュージカルのお稽古を見る機会がありましたが、なんじゃこりゃ?!という、超メガトン級の迫力。カンパニーの顔ぶれをよく見たら、ひと声でこの方！とわかるような歌上手のソリスト揃いで、贅沢だなあ～と嬉しくなって、ひとりニヤニヤしてしまいました。芝居色の強い作品だと言いつつも、音楽はこの作品の屋台骨そのもの。


実際、先日終わった神奈川公演のゲネプロを拝見したら、あれだけ複雑な音符たちが、それはそれは絶妙な音の塊になって、美しいハーモニーを奏でておりました。音楽がしっかりしていなければ、芝居にならない。歌のスペシャリストたちがきっちり支えていることで成立する作品なのだとしみじみ。

あー、まだまだ書き足りない気がするけど…。とにかく、ソンドハイムの魔法のような世界を、ぜひご体験ください。


【公演情報】
ブロードウェイミュージカル
『スウィーニー・トッド　フリート街の悪魔の理髪師』
2013年5月10日～12日　イオン化粧品 シアターBRAVA！
2013年5月16日～6月2日　青山劇場
2013年6月8、9日　愛知芸術劇場 大ホール