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中国語辞書の選び方~紙辞書編~(2ページ目)

レッスンのときに、ここ数年電子辞書を持つ人が格段に増えました。手軽に引けて便利な電子辞書。では、紙の辞書はもういらない?のでしょうか。今回は、紙辞書の特色を見ていきましょう。辞書を知って使い分けることで、中国語に興味が出てくることうけあいです!

金子 真生

執筆者:金子 真生

中国語ガイド


オススメの紙辞書

中国語の紙辞書、やはり一冊は手元に置いておきたいですね。

以下、代表的なものをいくつか挙げてみます。簡単に説明しておきますので、これを参考に、是非本屋さんで手にとってみてください。紙の質感、パッケージ、どれも非常に凝っています。長く使うものですから、必ず手で確認をしていただきたいです。

・中日辞典 第三版 講談社
意欲的に版を重ねている辞書です。辞書を買うとCD-ROMが付属、これをパソコンにインストールすることでパソコン上でも辞書が扱えます。定期的なアップデートもあるので、新語に敏感になれそうですね。また、全例文にピンインがついているので、初学者も使えます。

・中日辞典 第二版 小学館
語彙、用例がとても豊富です。レイアウトも好みはありますが、使いやすいよう、とてもよく考えられています。スマホアプリにもこの辞書は入っていて、卓越した検索機能を誇ります。発音が安定してきたあたりから上級まで、長い間充分に使えるのではないでしょうか。

・中国語辞典 白水社

紙が非常に薄く、見た目よりかなり重いです。動詞や介詞を引いてみると、文法書かと思うほどの充実ぶり。文字もかなり小さいので、どちらかというとかなり辞書を引き慣れた中上級者向けと言えるでしょう。

・中日大辞典 愛知大学
ついに待望の第三版が出版された、中国語関係者なら必ず持っている辞書です。とても分厚いですが、新聞や小説を読むときに威力を発揮します。語彙数の充実ぶりは他の辞書の追随を許しません。知らないことばがまだまだあるなといい気になっていた自分を戒めてくれる辞書でもあります(笑)

・现代汉语词典 第6版
商务印书馆

中国語検定で言えば3級合格くらいから使える中中辞典です。というより、積極的に使っていきたい辞書です。中国語版『広辞苑』という言い方もされます。この辞書の新しい版が出ると、中国語関係者はやっきになって新しく収録された語彙を探して報告し合います(笑)。現代中国語の規範とも言える辞書なので、持っていて損はありません。


三浦しをんさんの『舟を編む』が映画化されるほどの人気を博したことは記憶に新しいですが、辞書を編んだ方々の気持ちがどの辞書にも込められています。その気の遠くなるような努力の結晶を使わせていただけるというのはとても幸せなことですよね。

丁寧にことばに向き合うためにも、気になったことを辞書で調べる習慣をつけていきましょう!
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