ステップ2 出演者と演目をしらべる ~その2~

さて、その役者さんが出ている月が確認できたら、今度は演目えらびです。

歌舞伎の演目は、思い切りざっくりと分けると次の5つです。
  • 踊り(舞踊)
  • 様式美全開の雰囲気重視のもの(歌舞伎十八番など)
  • 庶民生活を描いたもの(世話物)
  • 武士の苦悩や葛藤を描いたもの(時代物)
  • 新作(新作、新歌舞伎)
本当はもっと細分化して専門的な分けかたもできますが、このくらい認識でも困りません。とはいえ。はじめて見るのに演目名だけでは、それが踊りなのか、お芝居なのか区別ができません。

そこで、さらにざっくりとした見分け方をご紹介します。歌舞伎に詳しい方には確実に叱られそうですが(笑)。
  • 踊り
    演目名の横に「長唄、清元、常磐津」の文字がある
  • 様式美全開のもの
    演目名のあたまに「歌舞伎十八番のうち」とある
  • 庶民生活を描いたもの
    作者が河竹黙阿弥、鶴屋南北、瀬川如皐
  • 武士の苦悩や葛藤を描いたもの
    作者が三好松洛、竹田出雲、並木千柳、近松半二
  • 新作、新歌舞伎
    作者や演出が野田秀樹、串田和美、真山青果、岡本綺堂、大佛次郎
これにプラスして「歌舞伎美人(かぶきびと)」さんの演目紹介などのページやチラシ画像などを確認すれば、間違いないでしょう。

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歌舞伎美人 演目紹介のページ(2013年5月)

2013ねん6がつかぶきざこうえんのちらし(かぶきびとより)

2013年6月歌舞伎座公演のチラシ(歌舞伎美人より)


さて、ここで「見たい演目ベスト10」のようなものを参考にするのもいいのですが、これは「歌舞伎を知っている人が選んでいる」というのがキケンです。なぜなら、人気演目がかならず初心者にもわかりやすいとは限らないからです。初めての演目選びのコツは、権威をあてにせず、自分の好みをよく考える。これにつきます。

歌舞伎の演目選びは、映画のジャンル選びに似ています

映画にはSF、ファンタジー、ミュージカル、ホラー、アクションなどさまざまなジャンルがあります。映画ならなんでも好きという方もいらっしゃいますが、「このジャンルは苦手」という方もたくさんおられます。たとえば、ホラー映画だけを見て「映画なんて面白くない!」とは言えないですよね。

実は歌舞伎にもさまざまなジャンルがあって、自分の好みに合いそうな演目(ジャンル)選びをすることが大切なポイントになります。
  • 「きらびやかで美しいものが好き。バレエなどの踊りに興味がある」という方は舞踊を選べば、かなりの高確率で好みにヒットします。
  • ストーリーも気になるけど、とにかく「This is ザ・カブキと言える雰囲気を味わいたい」と思われるなら、やはり「歌舞伎十八番」。
  • 池波正太郎さんの時代小説など「庶民の生活や、人々の人情を描いたものが好き」という方なら黙阿弥や南北が書いた世話物の作品。
  • 大河ドラマや歴史ドラマのような「重厚な人の生きざまを描いたものが好き」という方であれば三好松洛、竹田出雲、並木千柳らが作者に名を連ねている時代物の作品。
  • 「まずは歌舞伎というジャンルに触れてみたいけど難しいのは心配」と思われるなら新作。
つまり、いまは「歌舞伎」が演劇の1ジャンルとして考えられていますが、もともとは複数のジャンルが同居した総合エンタテインメントなんです。


ステップ3 チケットを買う

さぁ、いよいよチケットを買いましょう。
チケットの買い方には幾つか方法がありますが、ここでは2つご紹介します。

★「チケットWeb松竹」で買う(PC版携帯版)
歌舞伎座のチケットをはじめ、松竹さん主催の歌舞伎公演チケットは基本的にこちらで買うことができます。オールアバウトの読者さんであればネット環境をお持ちでしょうから、まずはこちらをお進めします。

なんといっても主催者さんのサイトですから、座席も良いところが多いですし、困った時も相談がしやすいのが魅力です。

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チケットWeb松竹


会員登録や購入の詳しい手順もきちんと説明してくれているので心配は不要です。

★「チケットホン松竹」で買う(0570-000-489)
基本的には「チケットWeb松竹」さんと同じですが、こちらは電話口での注文ができますから、パソコンや携帯からはちょっと、という方にお勧めです。発売初日は回線が混み合うこともありますので、ご注意を。

まずは気軽にアクセス

さて、松竹さんの公式サイトなど、はじめての方が抱くイメージより、歌舞伎をずっと身近に感じていただけたのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、歌舞伎の敷居は決して高くありません。興味をもたれたら、まずはこの記事にあるリンク先に気軽にアクセスしてみてください。

※3ステップではじめる歌舞伎入門(前編)はこちら




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