環境対応や防災にも配慮した共用設備
省エネルギー対策等級4も取得
最近のマンション購入者が関心を持っているのは、省エネと防災になるでしょう。屋上を活用して、屋上緑化や太陽光パネルの設置をすることで、地球環境にも配慮がされています。共用部のLED照明(一部を除く)や節水型便器、高効率給湯器(エコジョーズ)などで省エネにも対応し、省エネ等級では最高ランクの等級4を取得しています。
また、非常用発電機や防災備蓄倉庫などの防災設備を備えているだけでなく、隣接する池尻南公園が避難地となり、そこに簡易トイレ用のマンホールや炊き出し用のかまどの設置も予定されています。
高級感を演出する住戸プランの工夫や
へーベルハウスのノウハウを採用
建物を雁行設計にすることには、各住戸のプライバシーの確保、通風・採光の確保がしやすくなるというメリットがありますが、ほかにもいろいろな工夫が施されています。私が注目したのは、マンションのエクステリアです。外壁のタイルは、自然な石の風合いが出るタイル張りで、共用廊下の手すりもアルミでありながら、木製の風合いがでる色やデザインなどの工夫がされています。バルコニーの手すりも光の反射を抑えた木製風の色合いで、天井の梁の仕上げは左官塗りにするなど目立たないけれど、高級感を演出する工夫がされています。
モデルルームの玄関周辺(アルコーブ)。外壁のタイルの質感や共用廊下の手すりなども分かる。
バルコニーの奥行きは2メートル。手すりの材質にも特色があり、避難用の仕切り板もデザインに配慮して下側に配置されている。
室内の設備は、食器洗浄機やディスポーザー、魔法瓶浴槽、ミストサウナなどの快適設備を備え、へーベルハウスのノウハウを生かしたペニンシュラキッチン(一部住戸のみ)や収納システムなどを採り入れています。ほかにも色々な工夫があるので、興味があれば実際にモデルルームで確かめてみるとよいでしょう。
モデルルームは76.70平米の2LDK。ペニンシュラキッチンや室内物干しなどのへーベルハウスのノウハウが生かされているという。
これだけの希少立地でグレードの高い仕様になっているので、もちろんそれなりの価格になります。価格はまだ公表されていませんが、モデルルームの76.7平米で7000~8000万円台ということです。ただし、31.20~94.76平米までバリエーションがあるので、予算に合う間取りが選べるかもしれません。
なお、建て替えプロジェクトなので、205戸中89戸は事業協力者(池尻団地の地権者)が所有することになります。古くからの住民と暮らすことにメリットを感じる人もいれば、コミュニティに入りづらいと感じる人もいるでしょう。この点はあらかじめ理解しておいたほうがよいと思います。
最寄駅は「池尻大橋」だけど
バスで渋谷に一本で行ける
さて、モデルルームの最寄りは「三軒茶屋」駅ですが、モデルルームから現地まで歩いてみました。バスに乗ればすぐということでしたが、国道246号線沿いには色々な店が並んでいるので、見ながら歩いていたら思ったより早く着きました。現地は246号線から少し入ったところなので、車の通行量はそれほど多くありません。数軒先にオオゼキ池尻店(人気の美登利寿司のテイクアウトも可能)もあるし、周辺に小さな店舗もあるので、暮らしやすそうです。現地から渋谷に出るのに、バスで行くか、最寄駅(徒歩6分)の「池尻大橋」駅から行くか迷いましたが、後者にしました。現地。246号線から少し入っているので、あまり騒々しくはない。
モデルルームのオープンは4月27日からですが、ホームページ公開以降、1800件を超える問い合わせがあったそうです。建て替え前からこの場所を知っている人が多いからか、世田谷区や目黒区に住んでいる人からの問い合わせが多いようです。