プジョー初の本格派ミニバン
プジョー5008のボディサイズは、全長4530×全幅1840×全高1645mmで、シトロエンC4ピカソの4590×1830×1685mmと比較すると、全長は60mm短く、全幅は10mm狭く、全高は40mm低い
プジョー3008やシトロエンC4ピカソとプラットフォームを共有するプジョー5008は、プジョー初導入となるミドルサイズの3列シートミニバン。いままでもプジョー307SWという3列シート車もあったが、ステーションワゴンを3列化したモデルだったので、よりミニバンらしいモデルではある。
5008のカタログでは日常的に座れるサードシートと謳っているが、サードシートは、307SWよりも足元も頭上もいくらか広くなっている程度で、大人だと短時間用、もう少し長く乗るなら乗降性も含めて子ども用の域を出ない。時々親戚が集まって近所に食事に出かけるという、くらいのニーズを満たすくらいの居住性を確保するイメージだ。
あくまで非常用レベルだが大人も座れる
グレードは写真の5008Premium(プレミアム)と5008Cielo(シエロ)のみ、価格は前者が300万円で、後者は330万円。トゥーランのコンフォートラインの294万円よりは高いが、上級のトゥーランTSIハイラインの363万円と比べると割安感が際立つ
そうはいってもシトロエンC4ピカソと同様に、非常用でも大人が座れるサードシートを有することは日本では歓迎されるし、普段使いでは3列目格納してしまえばいい。実際に、2、3列目のシートの作りやシートアレンジはC4ピカソと同じで、慣れれば簡単に2列目と3列目を完全にフラットにでき、助手席の背もたれも簡単に倒せるのが実用面での5008の真価なのだ。
なお、C4ピカソはジュネーブで新型が披露されたが、従来型はカタログから落ちているし、新型は少し上級車に移行するようなので、プジョー5008の個性は活かされるはずだ。
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