コンチネンタルGT史上、最も楽しめたロードカー

ベントレーコンチネンタルGT3R

2014年のグッドウッドフェスティバルオブスピードで初公開されたコンチネンタルGT3R。初公開時(アメリカ)の価格は337000ドル


GT3-R、と聞いて、とんでもなくスパルタンなモデルを期待される方がいらっしゃったとすれば、ベントレーに代わって謝罪しておこう。もっとも、その名に相応しいかどうかを別にすると、このモデルがベントレーコンチネンタルGT史上、ドライブしていて最も楽しめたロードカーであったことは、間違いない。

RはレーシングのRではなく、ロードのRというわけか。GT3のイメージを受け継いだロードカー。そう解釈すれば、おのずとキャラクターの想像はつく。何といっても、ベントレーなのである。乗り手が腰を抜かしてしまうほど、硬派に徹したモデルをロードカーとしてリリースするはずもない。ポルシェの911GT3ですら、快適に転がせるという、この時代に!

ベントレーコンチネンタルGT3R

ボディサイズは全長4806mm×全幅1944mm×全高1391mm、ホイールベース2746mm。全高はGT V8Sより13mm、V12のGTスピードより3mm低くなった

ベントレーコンチネンタルGT3

ベントレーのモータースポーツ部門が送り出したレーシングカー、コンチネンタルGT3


とはいえ、見た目には、随分と派手なクルマだ。GT3モデルほど巨大なものではないにしろ、取って付けたようなリアウィングなど、優雅なクーペボディをくるむエアロデバイスの類も、ベントレーブランドとのミスマッチ感をいっそう増幅していて、かえって面白い。カラーリングはGTG3ワークスカーのデビュー時にインスピレーションを得たもの。

ベントレーコンチネンタルGT3R

基本的にはベーシックモデル同様の運転席回り。パネル類にカーボンを用いたスポーティなスタイル


インテリアも、負けずと派手。カーボンやスエード調表皮によるマットなブラック基調の雰囲気に、エクステリアと同じく鮮やかなグリーンを効果的に配した。特に、ダッシュボードまわりでは、立体造形のシャドー部分に緑のレザーハイドを貼りめぐらせていて、硬派なのに洒落ている。キルティングの入ったバケットシートも、スポーツ×ラグジュアリーの極限といった様相で、いかにもベントレーのスポーツモデルらしい。
ベントレーコンチネンタルGT3R

4L V8ツインターボは最高出力580ps/最大トルク700Nmに


GT3からのインスピレーションモデル、というからには、エンジンはV8でなければならない。パワースペックと最高速ではW12を積むGTスピードに及ばなかったけれども、580psへのパワーアップとおよそ100kgのダイエット、そして8ATのライトチューニングによって、0→100km/h加速で3.8秒と、ベントレー最速をマーク。4秒を切る性能は、立派に、スーパーカースペックである。

ベントレーコンチネンタルGT3R

ダイヤモンドキルティングアルカンターラとレザーをあしらった特別なデザインのスポーツシートを装着。ヘッドレストにロゴも入った

ベントレーコンチネンタルGT3R

リアシートはレス仕様に。ダイヤモンドキルティングアルカンターラをカーボンで取り囲んだ