建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

蛇腹状のRC躯体に住む[高田馬場の家](2ページ目)

高田馬場の駅に程近い、低層のマンションやオフィスビルの建ち並ぶ閑静なエリアの「ウナギの寝床」の敷地に、ユニークなコンセプトのコンクリートの家が建ちました。壁と床がジグザグに折れ曲がり、3階建ての全てのフロアに間仕切り壁を持たないという、前代未聞のデザインです。

執筆者:川畑 博哉

空間を仕切るドレッシーなカーテン


写真をクリックすると次の写真に進みます
1階
1. 玄関スペースには靴脱ぎの土間と室内の床にわずかな段差がある。
2. 螺旋階段の支柱は直径50mmの無垢の丸鋼。
3. トイレは壁から突き出すタイプを取付けている。オレンジ色のカーテンの間はシャワーブース。壁面はFRP塗装仕上げ。
4. 書斎と奥の間は約17帖の広さ。天井高は2.45m。写真:坂口裕康


家の中は外部と内部を遮断する壁は無く、ずっと外へと空間が続いています。ここに、テキスタイルコーディネーター・デザイナーの安東陽子さんがデザインした、カクテルドレスの生地を使った色違いの袋状のカーテンを吊り下げて、フレキシブルな間仕切りとして使っています。
あたかも襖(障子)の世界を新しいコンセプトで解釈した様な柔らかな「カーテン」で、硬質なコンクリートの空間に様々な層を造り出しているのです。

◆建築データと建築家プロフィール


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