建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

直方体の中の5つの異なるプラン[egota house B]

大きな箱形の建物には、フラットプランと交差型メゾネットによる多様なプランが同居しています。ユニークなアイデアにより方角による環境の優劣を解消することに成功した、住み手に優しい集合住宅です。

執筆者:川畑 博哉

この集合住宅は、中野区の幹線通りから少し奥に入った低層住宅地の約300坪の敷地に、3棟の集合住宅とオーナーの住宅を建てるという計画の第2期として設計されました。
第1期として2004年に敷地の北西の角地にA棟が完成し、その隣に2013年に完成したB棟が並んで建っています。B棟はA棟と同じく半地下のある3階建てです。

パステルカラーをまとった大きな箱


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外観
1. 東南の外観。壁面は南側が淡いブルー、東側がベージュに塗り分けられている。
外観
2. 西南の外観。西側の壁面がオレンジに塗り分けられている。
外観
3. 北西の外観。西側には3つの住戸のテラスが張り出している。北側は白色に塗り分けられている。


B棟の全体は、東西南北に正確に置かれた1辺10m弱の直方体型をしています。道路からは約5mセットバックさせ、外壁の4面をパステルカラーで塗り分けて、周囲への威圧感を和らげつつ環境に馴染むよう配慮されています。
手前の庭には、以前からあったアカマツと小さな稲荷の祠が、この土地のシンボルとして残されています。建物をぐるりと一周する庭は、隣のA棟と地続きであることを印象づけるように、同じタイプのコウライ芝とコンクリートブロックが敷かれています。


◆建築データと建築家プロフィール


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