忘れていた年金記録が見つかった!

忘れていた記録が発見された!

忘れていた記録が発見された!

先日、年金相談窓口に「母親が亡くなったので手続をしたい」と、相談がありました。お母様は大正生まれの方で、それまで、亡くなったご主人様の遺族年金を受け取っていた方でした。

年金を受け取っていた方が亡くなった場合には、未支給年金の請求という手続きがあります(末尾の関連記事を参照)。相談者は娘さんで、お母様と同居して生活の面倒をみていたとのことなので、未支給年金を受け取る権利があります。

未支給年金でなくてもそうですが、年金の請求手続の中では、年金を受け取る方やこれまで受け取っていた方に別の記録がないかどうか、再確認するということを行っています。その中で、亡くなったお母様と同姓同名、同一生年月日の方の記録が発見されたのです。

お母様の年金は遺族年金を別とすると少額の国民年金のみ。会社勤めの方が加入する厚生年金の記録はもともとありません。しかし、発見された記録はおよそ10年間の厚生年金の加入記録だったのです。

会社勤めをした記憶はないというけれど……

未払い年金が払い込まれる

未払い年金が払い込まれる

ご本人は既に亡くなっているので、娘さんに「お母様は会社勤めされたことはありませんか?」と確認しました。すると、「ないと思う」とのお答え。しかし、手書きの台帳を確認してみても、漢字まで全く同じ。お母様の記録である可能性が極めて高いので、再度確認してみました。今度はより具体的に、「娘さんが中学生から結婚する頃にかけてなんですけど、お母様はお仕事をされていませんでしたか?」。
娘さんのお答えは、「そういえば、生命保険会社のセールスレディーをしていたが、自営業者扱いだったとかで、年金には入っていなかったのではないか……」とのこと。今回見つかった記録は、まさに生命保険会社のものだったのです。

娘さんが記憶していた会社名も記録と一致し、お母様ご本人のものに間違いないことが確認できました。そして、これまで記録が統合されていなかったことによる未払い分の年金額を計算してみました。

すると、なんと1000万円を超える数字がはじき出されたのです。これには当の娘さんもびっくり! このお金は未支給年金として支給されることになります。

今回のケースでは、娘さんが具体的な会社名や時期をご記憶だったのでお母様の記録と確認できましたが、ご家族であっても昔の経歴をご存じでない場合も多いものです。すると、もし未支給年金や遺族年金の請求時に記録が見つかっても、本人のものと確認できなければ年金に結び付きません。ご高齢の家族をお持ちの方は、何かの機会に昔の話をされてみたらいかがでしょうか。支給額が多額となるかは別として、もしかすると、少しでも年金に結び付く記録が発見されるかもしれませんよ。


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