投資信託/投資信託(ファンド)の選び方

ブレ抑制型バランスファンドでゆったり分散投資

今こそ投資を始めてみたい、でも、相場の下振れは怖い!そんな多くのビギナーの選択肢のひとつとして急浮上しているのが“ブレ抑制型”のバランスファンド。資産配分が一定ではなく、いざという時はプロがリスク資産の割合を減らしてくれる臨機応変な運用が特徴です。そもそも、ブレを抑えることで得られるメリットとは……?

執筆者:村岡 里香

  • Comment Page Icon

資産配分を臨機応変に見直すバランスファンドに注目

インフレターゲット2%・・・やっぱりこれからは投資も必要かな。でも自分が買うと下がりそうなんだよね。

「インフレターゲット2%……やっぱりこれからは投資も必要か。でも、自分が買うと下がりそうなんだよね」なんて人の一歩に最適!?

安定的な運用を行うために大切なのは、異なる資産への分散投資。しかし、近年は各国の資産が同時に下落することも多く、セオリー通りに分散投資の効果が得にくい傾向にあります。あふれた余剰マネーが市場に流入していることも価格変動を大きくしやすく、「今の世界経済の回復の流れには乗りたい。けれど下振れが心配」という人は多いのではないでしょうか。

そんな人の選択肢として急浮上しているのが、ブレ抑制型バランスファンド。リスク資産も含めた様々な資産に分散投資しつつ、いざというときにはプロがリスク資産の割合を減らすなどして下振れリスクを軽減する運用が特徴です

ブレを抑えるとどんなメリットがあるの?

ところで、そもそも値動きのブレを抑えるとどんなメリットがあるのでしょうか。
もちろん枕を高くして眠れる、ということもありますが、利点はそれだけではありません。下の表は、100万円を値動きのブレ幅の異なる商品A、Bに投資し、5年間保有した場合の資産価値を比較したものです。

長期の資産運用で大事なのは複利の効果を味方につけること。しかし、ハイリスクハイリターンな運用では複利の効果がマイナスに働いてしまうことも。

(※クリックすると拡大)長期の資産運用で大事なのは複利の効果を味方につけること。しかし、ハイリスクハイリターンな運用では複利の効果がマイナスに働いてしまうことも。


1年あたりの平均リターンは、商品Aのほうが商品Bよりも高いのに、5年後の資産額は商品Bに負けています。その理由は、商品Aの値動きの3、4年目の大きな下振れ。元本の目減りが大きく、次に大きくリバウンドしたとしても回復力が小さくなってしまっているからです。結果的にブレの少なかった商品Bのほうが複利効果を活かすことができ、資産を効率的に増やすことができたというわけ。つまり、投資で効率的に増やすには、できるだけ下振れを抑えることが大切なのです。

それでは次のページで、下振れ抑制を重視したバランス型ファンドについてご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます