資産配分を臨機応変に見直すバランスファンドに注目
「インフレターゲット2%……やっぱりこれからは投資も必要か。でも、自分が買うと下がりそうなんだよね」なんて人の一歩に最適!?
そんな人の選択肢として急浮上しているのが、ブレ抑制型バランスファンド。リスク資産も含めた様々な資産に分散投資しつつ、いざというときにはプロがリスク資産の割合を減らすなどして下振れリスクを軽減する運用が特徴です
ブレを抑えるとどんなメリットがあるの?
ところで、そもそも値動きのブレを抑えるとどんなメリットがあるのでしょうか。もちろん枕を高くして眠れる、ということもありますが、利点はそれだけではありません。下の表は、100万円を値動きのブレ幅の異なる商品A、Bに投資し、5年間保有した場合の資産価値を比較したものです。
1年あたりの平均リターンは、商品Aのほうが商品Bよりも高いのに、5年後の資産額は商品Bに負けています。その理由は、商品Aの値動きの3、4年目の大きな下振れ。元本の目減りが大きく、次に大きくリバウンドしたとしても回復力が小さくなってしまっているからです。結果的にブレの少なかった商品Bのほうが複利効果を活かすことができ、資産を効率的に増やすことができたというわけ。つまり、投資で効率的に増やすには、できるだけ下振れを抑えることが大切なのです。
それでは次のページで、下振れ抑制を重視したバランス型ファンドについてご紹介します。