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中国語 日課としてのトレーニング! ~初級編~(2ページ目)

「語学」というと文法、単語の地味な繰り返し……実際間違いではないのですが、こればかりだと辛いイメージが先行してしまって続けることが難しいかもしれません。実は「続ける」ことよりも「やめない」ことの方がハードルが圧倒的に低いです。わたしも普段は「続ける!」というような強い意志で学んでいる訳ではないように思います(笑)。今回から数回にわたって「やめない方法」をレベル別に見ていきましょう。

金子 真生

執筆者:金子 真生

中国語ガイド

■リスニング強化編 (5~10分)

ピンインを学ぶことがやはり最重要です。それと並行して、「听写(聞き書き、ディクテーション)」の練習をしていきましょう。

やり方は以下の通りです。

1.メモ用紙を用意します。ノートでもいいのですが、裏紙やメモ用紙の方が気軽に用意できるので適していると思います。気軽さって、思っている以上にだいじです。毎日のことですから。
2.お手持ちの音源の中で、70~80%以上理解できるものを用意します。
3.音源を流し、ピンインですべて書き取ります。
4.チェックします。このとき、声調記号をつける位置や、-nと-ng、無気音と有気音などの音の対立を丁寧にチェックします。

■スピーキング強化編(10分)

ピンインを正確に読むことを意識しながら行います。

1.ディクテーションで使ったメモと音源を用意します。
2.ディクテーションの練習のチェックによって、音源の理解度を100%近くまで高めます(テキストを見ずに理解できるまで聞き込みます)。
3.音源を流し、キリのいいところで一時停止、同じことを繰り返して発音します。【リプロダクション】
4.リプロダクションが完ぺきになったら、今度は音源を流し、聞きながら話す練習をします。「かえるの歌」のように、聞こえる音を、次から次へと流れてくる音源にかぶせて発音するのです。【シャドーイング】

初級段階では、リーディングとライティングはそれほど意識しなくてもよいでしょう。ただし、簡体字は丁寧に覚えていってください。

このように、同じ教材について耳や口から様々なアプローチで練習をすることが大切です。

メニューの見直し方法としては、

・音源、テキストのレベルは適当か
・日課が終わっても疲れすぎてしまう、または全然足りない、などの無理をしすぎている感覚、または不完全燃焼感がないか


などを中心に考えてみるといいでしょう。

まずはお手持ちの教材をこのように丁寧にこなし、終わったら次へと進みます。毎日トレーニングしたとして、初級教科書ならば一冊あげるのに3ヶ月くらいかかると思います。あれこれ手を出さずに、一冊一冊丁寧にこなしていきましょう。

この練習を1年間くらいやっていけば、部分的にであれ、中国人同士の会話にもついていかれると思いますし、何より自信に繋がると思います。自信がつけば、楽しくなってきてもっと知りたい! という気持ちも生まれ、好循環が生まれますね。

千里の道も一歩から。少しずつ、着実に進んでいきましょう!
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