見どころ3 アメリカ大使公邸
両国の旗がはためくアメリカ大使公邸。門のすぐそばまで行くことができる
アイルランドと関係の深いもう一つの国といえばやはり飢饉の時代に多くのアイルランド人が渡ったアメリカでしょう。アメリカはアイルランドが独立して間もない頃にいち早くアイルランドに外交使節を送った国でもあり、フェニックスパーク内、アイルランドの大統領官邸横という特別な場所に大使公邸があります。正門にはアイルランドの旗に並んではためくアメリカの旗の姿があり、長きにわたる両国の良好な関係を示しているかのようです。
見どころ4 放牧されたたくさんのシカ
カメラ目線で堂々としているシカ。角も際立って立派なので群れの長?
フェニックスパーク内にはヨーロッパでも古い歴史を持つ動物園「Dublin Zoo」もあるのですが、動物園の敷地外の公園内でもたくさんのシカに出会えます。面白いのは、日本の観光地のシカよりもしっかり群れになって行動している所でしょうか。もともと野生のシカを放牧した公園としてスタートしたので、自由に動き回れるスペースもたくさんありますし、群れで動く野生のシカにより近い行動をとるのかもしれません。人間の姿を確認してもそこまで近くに寄ってこない場合がほとんどですが、ある程度の大きさで写真におさめられるくらいの距離まで近づけます。
遠くにはゲーリックフットボールのコートや森が見える
フェニックスパークにはそのほかにも見どころが多く点在します。ビジターセンターの横にある修復した中世のタワーやビクトリア調の園芸と湖、プレイグラウンドなどもあるのですが、とにかく広大なので、よほど時間があるという場合以外はあてもなく歩くのではなくポイントを絞ってまわることをおすすめします。
季節ごとに各種イベントも行われるので、旅行の際には事前にホームページをチェックしてみてはいかがでしょう。
フェニックスパークへのアクセスと公園付近の見どころ
フェニックスパークのそばには建物が美しいことで有名な現代美術館も
フェニックスパークにはいくつか入り口があるのですが、一番分かりやすい入り口は、ダブリンを北と南に分けるように流れているリフィーリバーに沿って西に進んだ先にあるヒューストンステーションの近くにあります。公共機関でアクセスする場合は路面電車のルアスがおすすめですが、足に自信があれば徒歩でもアクセスできます。徒歩の場合はヒューストンステーションを目指してリフィリバー沿いを歩き、駅の左側を通過後さらに500メートルほど直進すると左手に公園の入り口があります。ルアスの場合は、シティセンターからルアスのレッドラインでヒューストン駅方面に乗り、ヒューストンで下車。そこから徒歩の場合と同じ道のりを行くことになります。
またフェニックスパークの側にはアイルランドの国内外の現代美術が一堂に会する「現代美術館」や装飾美術のコレクションが充実している「国立装飾美術・歴史博物館」があります。フェニックスパークまで足を運んだ際にはこちらもぜひチェックしてみてはいかがでしょう。
■フェニックスパーク
24時間オープン
入場料:無料
www.phoenixpark.ie