私はかつて語彙力増強のために、週刊STというジャパンタイムズの学生向け英字新聞を電車の中で読んでいました(現在は『The Japan Times ST』に改称)。
週刊なので、発売日から次の発売日まで1週間ずっと鞄の中に入れて持ち歩いていました。毎日の通学時間が往復で2時間以上ありましたので、電車の中だけで読むことに決めていました。
そして、1度の乗車で読める英文の量を「自分の英語力プラスα程度」に定めておき、それを目指して集中的に読むのです。
プラスαにするのは筋トレと同じで、少しだけ負荷をかけることで自分の力を鍛えることが出来るようにするためです。
さぼったり、必要以上にダラダラと読むことを避けるため、読み切れようが読み切れまいが、事前に決めておいた分量のページは、必ず最寄り駅のゴミ箱に捨てることにしていました。
確か当時、1部400円弱くらいでしたので、捨ててしまうのには少々惜しい価格なんですね。でも、捨てる。
もちろん時には読み切れない時もありますし、まったく開かずに終わることもあったりしました。
でも、捨てるんです!
約400円/週→1600円/月→1万9200円/年ですから、考えてみれば実は結構な出費です。
もったいない?
それが狙いです!
もったいないと思うのであれば、必死に読むしかないわけです。
しかも、この外勉方法は、読み終えていても捨てるので、内容を覚えるように読まなければ意味がなくなってしまいます。せめて1単語くらい頭に入れなければほんとうに無駄な出費になってしまいますから。
この外勉は、短期決戦型です。
「あと3分くらいで最寄り駅に到着してしまう。だけどまだあと数行読み終わっていない!」という、下手なアトラクションよりよほどスリルやドキドキ感が味わえるゲーム的要素も持ち合わせています。
しかもこの方法を採用していると、だんだん要領よく読むことや、読むスピードに変化が出てくることがわかりやすいのです。
「先週は3駅分かかって読んでいた○○コーナーの記事が、今週は2駅分で読めた!」「先月までは5分かかった○○記事が、今月は4分に縮んだ!」ということが体感出来ます。
時計や携帯のストップウォッチ機能などを使って、時間更新の記録をつけるのもお勧めです!
気力も体力も無理がかかりすぎると続きませんよね。
「無理」というのは「理(ことわり)が無い」と書くのですから、うまくいくはずもありません。
ですから、こうした隙間時間をうまく活用して、むしろ英語学習をドキドキするアトラクションに変えるような試みをはじめてみて下さい。
きっといままでより継続することの楽しさを感じて頂けるはずです。
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