多数ある仲介会社
日本には、不動産業の事業所が37万以上あり、従業員数は124万人以上です。その中で仲介業を行なっている事業所は5万以上、従業員で23万人以上です。(2012不動産業統計集 公益財団法人不動産流通近代化センター発行より)たくさんある仲介会社が悩みの種
ここでは、仲介会社毎の特色から売り手それぞれの事情に適した仲介会社選びのアドバイスをいたします。
仲介会社の種類
仲介会社は、不動産売却という視点から大きく5つの種類に分けることができます。1.分譲会社の系列の仲介会社
2.財閥系・大手の仲介会社
3.マンションや一戸建てに特化した仲介会社
4.地域に密着した地元の仲介会社
5.不動産売却に特化した仲介会社
以下それぞれについて解説します。
1.分譲会社の系列の仲介会社
分譲会社系列の仲介会社は、新築で住宅を購入された人にとって馴染みがあると思います。新築マンションや一戸建てを建築する分譲会社をデベロッパーと呼びます。中堅から大手のデベロッパーは、自社の子会社(または関連会社)に仲介会社を持っていたりします。例えば、デベロッパーが○○会社であれば、○○住宅流通、○○不動産販売、などの名称がついています。
2.財閥系・大手の仲介会社
財閥系・大手の仲介会社とは、財閥の名称や、銀行・金融機関の名称などをつけている関連会社です。日本全国に展開しているところが多く、首都圏でも主要なターミナル駅に支店を構えています。従業員数も多く、取引件数も多いです。
3.マンションや一戸建てに特化した仲介会社
マンションや一戸建てに特化した仲介会社の数はあまり多くありません。その名の通り、マンションに特化していれば一戸建ての仲介はしないという会社です。営業効率やサービス水準を保つために物件種別毎に特化しているのです。
4.地域に密着した地元の仲介会社
地元の仲介会社イメージ
5.不動産売却に特化した仲介会社
不動産売却に特化した会社は、売り手側の仲介のみを行う会社です。仲介会社は、売買仲介では売り手と買い手の両方の仲介を兼ねることができ、両方の仲介を兼ねた取引を「両手仲介取引」といいます。売却に特化した会社は、この両手仲介取引に比べ受け取る仲介手数料が半分で、会社の数もとても少ないですが、売り手だけの仲介を行うことで売り手の利益を優先しています。