コスチュームジュエリー/ブローチ

アンティークブローチの素材と技巧(3ページ目)

ブローチは身だしなみからトレンドファッションとしても広く利用されるアイテムなので、デザイン性や用途も様々に発展しています。中でもアンティークならではの素材やその素材を活かした技巧を紹介します。これらの素材と技巧で様々なアクセサリーが作られています。

執筆者:渡辺 マリ


■モザイク
複数の石やガラスを組み合わせて一つの絵を作っているもので、代表的な2つのタイプがあります。


■ローマンモザイク
ローマンモザイクはその仕様からミクロモザイクとも言われています。大変細かい色ガラスの破片を組み合わせて絵を作っているものです。


ローマンモザイク

色つきの細かなガラスをつないだ画が施されています


19世紀ころまでの技巧で希少価値も高く、現代のイタリアンモザイクとは比べ物にならないほど密度の高いものです。

モチーフは、風景、花、鳥などが多くあります。


■フローレンスモザイク
フロレンティーンと呼ばれ、大理石をベースに異なった色石を切り出して組み合わせて絵にしたものです。

こちらもやはり19世紀頃までの技法で、大変貴重なものになっています。

フローレンスモザイク

ベースは大理石のフローレンスモザイク


大理石などの堅い石やそれらを使った細工の事を、イタリアの古い言葉で「ピエトゥラドゥラ(Pietra Dura)」ともいうので、同様にフローレンスモザイクをその様に呼びます。

絵のモチーフの多くは、植物や鳥、風景など。


【特徴】
素材:石・ガラス・大理石 など
技法:小さな素材を組み合わせて描く


次は「エマイユ」を紹介します→


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