アンティークならではの素材

アンティークのアクセサリーには近年ではあまり使われていない素材も多く使われています。

中でも、アンティークブローチには素材や技巧が通称となっているものもありますので紹介します。

■カメオ
カメオという言葉は広く知られていると思いますが、これは、石や貝を浮き彫りにする技術のことだとご存知ですか?

エンジェルや神話の神々がデザインされたカメオのブローチ

エンジェルや神話の神々がデザインされたカメオのブローチ



もともと調度品などに使われていた技法でローマ時代からの浮き彫りという技巧です。200~300年前からジュエリーにも施されるようになりました。

グランドツアーなどでイタリアに旅行したイギリス貴族たちが持ち帰るなどしてヨーロッパに広まっていきました。

使用素材から、このように呼ばれています。
  • シェルカメオ(貝)
  • コーラルカメオ(サンゴ)
  • アイボリーカメオ(象牙)
  • ストーンカメオ(バンデドオニキス、カルセドニー、アゲイト、アメジスト、など)
  • ジェットカメオ(ジェット)

層になった貝や石を使うのが常道とされ、色の境目をうまく生かして絵を浮き彫りにしています。二層以上になった素材を使用することが多く、三層のものもあります。

下の写真は白い部分も、茶色の部分も一つの石なのです。

カメオ

一つの素材を細部まで立体的な浮き彫りデザインにしたカメオ


そのカメオ彫りが施されたブローチを「カメオ」と通称で呼ばれ、今も多くの方に知られているブローチの一つとなっています。

彫られるモチーフとしてはギリシャ・ローマ神話の神々が多く、近年のものには少女の肖像や花なども見られます。

装飾品やファッションとして身に着けているだけではなく、神話の神々にまつわる逸話や、花言葉の意味をお守りとして付けていました。


【特徴】
素材:貝・石
技法:浮き彫り


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