女性用育毛剤の正しい選び方
医薬品・医薬部外品・化粧品……どの女性用育毛剤を使えばよい?
しかし、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」などがあり、どれを選んでよいのか悩む女性が多いことでしょう。今回は、女性用育毛剤の選び方について紹介します。
医薬品・医薬部外品・化粧品の違い
ひと口に「育毛剤」といっても、医薬品・医薬部外品・化粧品が存在します。いずれも、薬事法という法律によって分類されています。それらの違いについて説明しましょう。■医薬品
医薬品は、文字通り「薬」で、治療や予防が目的で使われるものです。厚生労働大臣が効果があると認可したもので、効果・効能を明確に記載することができます。医薬品には、医師の処方箋が必要な医療用医薬品と薬局・薬店で購入できる一般医薬品があります。
医薬品の育毛剤の場合、「治療が必要」と判断された際に使うものであり、副作用の恐れがあるので、医薬品の育毛剤を購入する際は、医師や薬剤師、頭皮・毛髪の専門家に相談してください。
■医薬部外品
医薬部外品は、医薬品ではないけれどそれに準ずるものです。薬事法によると、厚生労働大臣が指定した「人体に対する作用が緩和な物」と定められています。治療用ではないので効果効能は穏やかですが、商品に記載することができます。効果効能が穏やかなので、長期間使用することができます。
医薬部外品の育毛剤を選ぶ場合、効果が緩やかなため、少なくとも半年から1年くらい継続することをおすすめします。毎日使うものですから、香りやべたつかないなどの使用感、やさしい自然由来の成分であることなど、続けられるものを選びましょう。
■化粧品
化粧品は、医薬品・医薬部外品以外のもので、人体への作用が緩和なものを指します。化粧品は主に、身体を清潔に保つ、美化する、容貌を変える、皮膚や毛髪をすこやかに保つため身体に使用することが目的とされています。保湿以外の効果効能は記載できません。パッケージに書かれた成分表示を見て、自分で判断する必要があるでしょう。
いずれの育毛剤にせよ、自身の頭皮に合う・合わないがあります。異常が起きたら、すみやかに使用を中止し、医師の診察を受けることをおすすめします。
30代は女性の人生で変化のある年代
社会的にも責任ある立場に置かれることが増える、女性の30代。ストレスの蓄積は抜け毛・薄毛につながる恐れが……
一般的に、抜け毛・薄毛は30代から悩み始める女性が多いようです。アラサー、アラフォーと呼ばれる年代は、結婚・妊娠・育児など、何らかの変化が訪れる年代。また、社会的にも責任ある立場に置かれることが増え、心身ともに疲れ、ストレスを抱える年代でもあります。
抜け毛・薄毛は、ストレスや出産によってホルモンバランスが崩れたり、生活習慣・食生活が乱れたり、間違ったヘアケアを繰り返したりすることが原因で、増加します。
女性の薄毛は頭皮全体がまんべんなく薄くなるという傾向があるため、気づいたとき、かなり進行しているケースがほとんど。抜け毛が増えた、髪のボリュームがなくなった、頭皮がべたつく、フケ・かゆみが気になるなど、日々のヘアケアで少しでも気になることがあれば、早めに髪の専門家(詳しくは「ボロボロになる前に。髪の専門家は頼れる存在」)に相談すると安心です。
次ページでは、頭皮の症状に合った女性の育毛剤の選び方について