ヤスナリオさん:
料理が本業でないため、料理勉強家を名乗る。シンプルな材料・作り方ながらも、とにかく「旨そう」「見ているだけで腹が減る」料理が人気。
運営ブログ『ワインとご飯』
そんな自炊初心者にも嬉しい本『深夜特急めし109』が先月、出版されました。著者は、一人暮らしに人気の料理雑誌『食べようび』などでもレシピを提案する料理勉強家・ヤスナリオさん。コンビニでも手に入る身近な材料で素早く作れる、疲れて帰った夜も安心のレシピが109品掲載されています。
そこで今回は侘しくなりがちなひとりご飯を救うべく、数々の料理を産みだしてきたご自宅のキッチンにてヤスさんをインタビュー。「簡単。シンプル。だけど、ものすごく旨そう」な料理を編み出す方法や、料理を楽しむヒント、誰でも簡単で絶対美味しいレシピなど、ひとりご飯を楽しく美味しくするお話を聞いてきました。
ちなみに、現在はご結婚されているヤスさんも一人暮らし経験アリ。当初はなかなかに「ひどいメシ(ヤスさん談)」を食べていたそうですよ。「料理はムリ!」と諦めるのは、まだ早い!
料理は遊び!
ヤスナリオさん:15年ほど一人暮らしをしていました。その頃の食事も一応、自炊は自炊。でも、ひどいメシばっかり食ってましたよ。とにかく卵が大好物なもんで、ご飯を炊いておいて、あとは卵で何かをとじるというのが定番。いつもそればっかり(笑)。そうこうするうちに卵の使い方が上手くなってきて、オムライスなんかも上手にできるようになりました。
料理はレシピ本や料理番組を見て、それをコピーして作るところから始めました。そのうち、いろいろと食材や調味料の組み合わせで冒険をするようになって、カップ焼きそばにフレンチドレッシングをかけて「大失敗!」なんてこともありましたけど。でも、それもちゃんと食べましたよ(笑)。人に食べさせるときはそこまでの無茶できないけど、自分が食べる分を作るときは、ただ遊んでいる感じ。そう思うと失敗も怖くないし、料理も楽しくなります。
料理ができるとモテる!?
ヤスナリオさん:本業は表具師(掛け軸やふすまを作る仕事)で、職場が自宅のすぐ隣なんです。一人暮らし時代からここに住んでいて、毎日ほぼ三食自宅に戻ってきて、自炊して食べています。運営するブログ『ワインとごはん』や『深夜特急めし109』に載っているレシピは、自分が一人で食べている昼ご飯が多いです。
すごく腹が減っているときには外食や惣菜に惹かれることもありますが、節約や健康が自炊を続けるモチベーションになっているように思います。特に健康。外食が続くと、絶対に太っちゃう。30代以上は、特に注意した方がいいですよ!
あと、ご飯が作れると、女性にモテるはず。夕ご飯を全部僕が作っていると言うと、奥さんは友達にすごく羨ましがられるみたいですよ。だから、きっと料理ができるとイイコトあるんだと思います。まぁ、僕はそんなにモテたことないけど(笑)。
次のページでは、ヤスさんがオリジナル料理を生みだす方法、お気に入りのキッチンツールを紹介します