2)中学校段階の英語をしっかり復習して理解する
目的がはっきりと定まらない方にもお勧めしたいのが、中学校段階の英語の総復習です。
学校英語教育に批判的な方はたくさんいます。
文法ばかりで話せるようにならないというのが共通した意見です。
でも、学校で習った英語に関する基礎知識を自分のものにしていると自信を持って言い切れる人はどれだけいるでしょうか?
確かに学校英語教育は、音声面での指導に問題があり、改善すべき点がたくさんあることは事実です。しかしながら、日本語と言語的な距離感の大きな英語を学ぶにあたって、なにより指針になるのは「英語のルール」、つまり「文法」です。
英語と同じくラテン語に由来するフランス語やドイツ語を母語とする人々とは比べ物にならないくらい、日本語話者にとって英語は非常に遠い存在で、母語との大きな溝があります。その溝を最も効率的に短期間に埋めることの出来るのが、実は文法の学習です。
例えば、比較級を自然な会話の中から習得しようとするのは、授業時間数の限られた学校英語教育では不可能に近く、効率が極めて悪いことは明らかです。仮定法も然りです。先にルールをある程度知っていた方が、効率が良く安全ですね。
そうは言っても、実は私、文法が大嫌いでした。そんな文法アレルギーを解消するひとつのきっかけになったのは、ある英文法の本との出会いです。
『たのしい英文法』は、読み物のような、先生と一緒に学んでいるような「ひとりじゃない」と思える素敵な本です。苦手な仮定法の「感覚」が身に付いたのはこの本のおかげでもあります。文法が苦手な方に、ぜひお勧めしたいです。
同書は独習出来るような構成になっています。30年以上のロングセラーです。
自分が想像出来る範囲内に留まっていると、なかなかそこから出られません。
そこで、教材の選び方、集中の仕方、やる気のない時の対処の仕方などなど、結果をある程度出している人の学習法をとりあえず丸ごと真似てみることをお勧めします。
納得がいくとかいかないとか、自分の考えや意見はとりあえず胸に納め、とにかく同じようにやってみるのです。そうしてはじめて、自分に合った学習法がわかることがありますから、一緒に学ぶ時間を作るものいいですね。
周りにそんな人がなかなか見つからない方も、このサイトがその応援団になれれば幸いです。
いわゆる「純ジャパ」で、文法アレルギーだった私の学習経験が、すこしでもみなさんのお役に立てたらうれしいです。
環境や周りのせいにせず、いま、ここで出来ることからはじめましょう!