人気を絶対的なものにした最大のヒット曲
モーニング娘の初のミリオンセラーとなった、1999年9月に発売された7枚目のシングルです。この年のレコード大賞「最優秀作品賞」に選ばれ、モー娘の人気を絶対的なものにした1曲といっても過言ではないでしょう。俳優の竹内力さんがアルバムでこの曲の歌詞を変更したバージョンを発表しており、アメリカや韓国でもカバーされています。後藤真希さんが加入した曲であり、石黒彩さんが卒業した曲でもあります。
歌詞は女の子の恋愛観、そして「世界がうらやむような恋をしよう」というつんくさんのメッセージです。この曲は、自信過剰になったり弱気になってしおらしくなったり、といった恋愛における女性の感情が上手くまとめられています。つんくさんは女性の気持ちをよく研究していますね。
当初、振付は格好よいロックダンスになる予定でしたが、つんく♂さんのアイディアで大幅に変更され発表されたものに仕上がったそうです。「サタデー・ナイト・フィーバー」のようなポージングとクネクネとした動きはとても印象的でした。
メンバーたちは、奇妙なダンスには抵抗があったそうです。しかし、たしかに「マシーン」のイメージには、あの少々奇抜ともいえる振付が似合います。彼女たちは本格的に練習を積んだのでしょう、ダンスの上手さに感心させられました。
歌い方も、かなりつんくさんの発音や発生を意識しているのが分かります。特に石黒さんはつんくさん風に歌うのが上手です。つんくさん自身もコーラスとして参加していますが、ファルセットが効果的に使われています。ディスコ調のアレンジも大変楽しいですが、編曲を担当したダンス☆マンさんはレコード大賞の編曲賞を受賞されています。
モー娘といえば「LOVEマシーン」というイメージが強く、この曲の印象は私にはいまだに鮮烈です。詞・曲・アレンジ・ダンスとあらゆる要素に感心させられた1曲でした。