心を鷲づかみにされた、懐かしさあふれるテイスト
AKB48の2枚目のシングルであり、インディーズとして最後の発売となった2006年6月7日の作品です。テレビを見ていたときにコマーシャルで見て知ったのですが、フルコーラスを聴いてみると懐かしさあふれるテイストに心を鷲づかみにされました。
60年代のGSサウンズを思い出す
イントロのギターがグループサウンズを思い出させる音色とメロディで、GS世代の方もモンキーダンスを踊りたくなるのではないかと思います。イントロを聴いた瞬間、私はなぜかエド山口さんを思い出したのですが、おそらく1991年に流行ったMi-Keの「想い出の九十九里浜」と共通する部分を感じたのでしょう。
アイドル全盛期の80年代テイスト
歌詞や振付は80年代のアイドルを彷彿とさせます。作詞が秋元康さんなので、おニャン子クラブの路線を狙ったのかもしれません。おニャン子のデビュー曲は、「セーラー服を脱がさないで」というセンセーショナルなタイトルでしたが、AKBのこの曲の歌詞では純情な中学生や高校生の片思いがつづられています。
ドキッ!とした振付
振付ではサビの部分で少々ショッキングなシーンがあります。制服のスカートを本当にひらりとさせ実際にスカートの中のブルマを見せるというダンスには、10代半ばの女の子たちにこんなことをさせてよいのか、と心配してしまいました。学校でこのようなことがあってほしくないですが、AKB劇場に足を運ぶファンにとってはたまらない演出でしょう。
この曲を経てメジャーへと旅立った
次のシングルはメジャーデビュー曲となった「会いたかった」でした。まだ歌うことにも慣れていなかったあどけない少女たちが、現在はすっかり垢抜けてスター性も感じられるアイドルに成長しました。インディーズ時代のこの曲はとても貴重ではないでしょうか。