DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

マニアックなソフトシンセを使いこなせ!(2ページ目)

KORGのMS-20 miniが発売され、ArturiaのMINIBRUTEがヒットするなど、2013年はアナログシンセブームといった様相を呈してきましたが、ソフトシンセならではというマニアックな音源もいっぱいあるので、紹介してみましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

怪物ソフトシンセといえるSynthMaster2

SynthMaster2

トルコの怪物ソフトシンセ、SynthMaster2

DX7時代に音色ROMを発表して、一世を風靡したミュージシャン、「生福」。その福田裕彦さんとは、以前、佐野電磁さんのCBC放送のAMラジオ番組「電磁マシマシ」でご一緒させていただきましたが、もう一方の生方ノリタカさんから、先日TwitterのDMをいただき、これまたマニアックなソフトシンセを紹介してもらいました。

それがトルコのソフトハウスが開発したというSynthMaster2。現在フランス在住の生方さんは、このSynthMaster2の音色作りなどを行っているそうなのですが、生方さんが「怪物ソフトシンセ」と呼んでいるとおり、確かにスゴイ音源でした。

こちらは2つのオシレータを組み合わせて使うのですが、これが単純に2つというわけではなく、6つのオシレータを束にして1つとして使ったり、4つのオシレータを掛け合わせたものを1つのオシレータとして扱うなど、まさに怪物といえる構造。しかも、このオシレータ、サイン波やノコギリ波、パルス波といった単純な波形だけでなく、ビンテージシンセの波形を片っ端からライブラリとして標準装備しているのも大きな特徴です。

たとえばMS-20、Minimoog、JUNO-106など、著名な音源の音が収録されており、これらを自由に選択して利用することができるのです。

もちろん、LFO、フィルタ、エンベロープジェネレータといったものが一通り装備されているだけでなく、それらをどう組み合わせるかも自在に選べるため、使っていると、わけが分からなくなってしまうほど……。

正確に音作りをしていくのも楽しいですが、適当にパラメータを動かすことで突発的にユニークな音色に出会えるのもSynthMaster2の面白いところです。

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