ブーケトス・ブーケプルズの意味とは……?
結婚式定番の演出ブーケトス・ブーケプルズ
ブーケトス
花嫁がトスしたブーケをキャッチした未婚女性は次の花嫁になれる……そんなロマンチックな言い伝えがある「ブーケトス」。もともとはヨーロッパのウェディングで行われていたもので、花嫁の幸せにあやかろうとする参列者に、花嫁のドレスやブーケを引っ張ったりさせないように、幸せのおすそわけの意味でブーケをトスしたのが始まりと言われています。やり方はシンプル。まず、未婚女性に花嫁の前に集まってもらいます。花嫁が後ろを向いて、頭の上を越えるようにブーケを投げ、それを運よくキャッチできた人が、次の幸せな花嫁というわけです。
ブーケトスは、挙式の締め(披露宴のお仕度に向かう前)にやることが多いようですが、中には披露宴の演出として、歓談の最中に庭へ出てブーケトスを行うというケースも。チャペル前にガーデンがあれば挙式後でもやりやすいですが、会場によってもかわってくるので担当のプランナーさんに相談するのがよいでしょう。
最近は、ブーケトス用ブーケを準備される方が多いようです。花嫁のブーケは生花が主流ですので、何かにぶつかったり、誤ってキャッチできずに下に落ちてしまったりすると花がつぶれてしまう可能性もあり、せっかくの幸せのおすそわけが残念な状態になってしまうことも。そこで、プリザーブドやアートフラワーで作った軽いブーケを用意する花嫁が多くなっています。
ブーケプルズ
会場の関係でブーケを投げられない、また、もう少し大人の雰囲気の演出にしたい場合、人気があるのは「ブーケプルズ」。ブーケの端にリボンを数本つけておき、それを未婚女性に引っ張ってもらうという演出。1本だけがブーケにつながっていて、引き当てた人が次の花嫁になれるというわけです。ブーケプルズは、あらかじめリボンの本数が決まっていますので、新郎新婦が指名した数人の女性を呼び、リボンを握ってもらうことになります。控えめな女性が多く、ブーケトスをすると言っても前へ出てきてもらえなさそうなどという場合に、ブーケプルズを選択する人が多いようです。
ブーケプルズなら、ブーケトスほどの広い場所がなくても、また、ガーデンなどの外スペースがなくてもできるのが魅力。披露宴の余興としてプログラムに組み込むことも可能です。
リボンをたくさんつけたブーケプルズ用のブーケも販売されています。通常「当たり」意外のリボンには何もついていませんが、せっかくの幸せのおすそわけだからということで、すべてのリボンの先に一輪の花を付けたり、最初から「当たり」のブーケを何等分かにしておき、数人の方へミニブーケをプレゼントできる形のものなど、バリエーションが増えています。
ブーケトス・ブーケプルズを行う際の注意点
ブーケトス、ブーケプルズは、幸せのバトンタッチということで、大変盛り上がる演出ではありますが、実施する際には出席者への配慮が必要です。「名前を呼びあげられて、招待客全員に独身だということがわかってしまい、恥ずかしかった」
「結婚する気はないのに、どうして参加しなきゃいけないの?」
など、快く思わない人、傷ついてしまう人もいます。参加者の顔ぶれを考えて、実施するかどうか決めたり、あらかじめ参加を依頼してみて楽しんでくれそうな人を中心にした演出にするなど、ひとりよがりにならないようにすることも大切です。せっかく出席してくれた方に嫌な思いをさせてしまうのは避けなければなりません。
また、ブーケトスをどうしてもやりたいが、未婚女性が少ない場合などは、次に結婚できるうんぬんは置いておき、幸せのおすそわけということで、子供や既婚者でも参加できるようにすることもできます。その場合は、司会者にその旨、伝えてもらえば、アットホームな楽しい演出になるはずです。
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