ワイドボディのアピアランスが格好いい!
3.4リッター水平対向エンジンを積むカレラ4(MT 1265万円、PDK 1340万円)とカレラ4カブリオレ(PDK 1484万円)、3.8リッターのカレラ4S(MT 1534万円、PDK 1609万円 写真)とカレラ4Sカブリオレ(PDK 1774万円)をラインナップ
911の4輪駆動……。その歴史は、1984年に“パリダカ”参戦を果たした「タイプ953」と、そのグループB規定ロードカー「959」に端を発するが、カレラ4というモデル名がスタートしたのは、'89年に登場したタイプ964の911が最初であった。
RRという“特殊”なパッケージングは、エンジンパワーの上昇とともに適切なトラクションの確保という大命題をエンジニアに与え続けたわけだが、ポルシェの開発陣は、2駆のままシャシーと電子制御で増大するパワーに対応する道と、4輪駆動として全天候型オールマイティGTスポーツを目指す道の両方を、タイプ964から採りはじめたというわけだ。
最新モデルのタイプ991シリーズにも、993以降の911の4輪駆動モデルと同様に、カレラ4とカレラ4Sの2モデルが、クーペとカブリオレの両方に用意されている。カレラ2系との差は、見ためにも明らか。なんと、リアフェンダーが44mmもワイドになり、テールランプの間を細長いガーニッシュで結ぶ。フロントバンパーも新デザインだ。
2駆のカレラと同様に、350psの3.4リッターモデル/カレラ4と、400psの3.8リッターモデル/カレラ4Sの2系統を用意した。いずれもボディ形状は同じ。今回の取材車両はカレラ4Sである。