「ひと結び」で緩ませない帯の結び方を考える!
ひと結びで帯を緩ませない結び方とは?
帯結びの本などによく「ひと結びします」とあるけれど、このひと結びってどうやるの?と思う方も多いのでは。
そこで今回は、着せて結んであげる人の着物レシピ第一弾として、結んであげるの第一歩、「ひと結び」のコツを伝授します。
「ひと結び」の仕方とは?
今回は、結んであげる事が比較的多い袋帯で手を上に「ひと結び」する例を挙げてみます。ここでのポイントはまず“帯が緩まないように結ぶ”という事を頭に入れておくこと。その上で、常に巻いた帯を緩ませないためにはどうしたらいいかということを考えながら帯結びを進めることが大切です。
巻く時はひと巻きごとに引き締めておくこと
1.まずは、胴に巻いた帯を、背中の中心で斜め上に折り上げて。帯幅を細くすることで、結び目に余分な空間を作ることなく、良く締まる。
帯が緩まない様に気をつけながら
2.肩に掛けてあった手を下ろして折り上げた帯と重ね、交わったところで一緒に持つ。(画像の左手の部分)この時、帯の上線を背中に添わせるように下ろしてくるのがポイント。片方の手は必ず胴側の帯を引いている事。たれを上にひと結びする場合には、ここで手とたれの上下(重ね)を入れ替える。
右手の持っている位置に注目!
3.胴側の手を離して持ち直し、もう片方の下から帯を引き上げ、結ぶ。この右手と左手を交互にこまめに持ち直すことによって、帯が緩まない。
結んだら手を右肩に掛けておく
4.結んだら結び目を手とたれが上下になるように立てると緩まない。
たれを上にして結んだ場合は手を上にした時と逆になる
※たれを上にして結んだ場合も同様に、結んだら結び目を立てておくと緩まない。
ひと結び……力づくで帯結びはNG
帯や小物類を丁寧に扱うという事は着せて結んであげる人のための着物レシピの中にも書きましたが、実際に帯を扱ってみると、思った以上に戸惑うものです。特に袋帯以上の格のものは長さもあって、帯が新しい場合などは上手くさばきつつ結ばないと、変なところに折目がついたり、重みで、結び目が下がり、せっかく結んだ帯が緩むという事も。緩むからと言って、力ずくで締める人がいますが、それでは、かえってキレイに結べませんし、帯や着物を痛める原因となってしまいます。そうならないためには、しっかり締めるところは締める、添わせるところは添わせるという、ポイントを押さえた微妙な力加減で結ぶ事が肝心です。逆にそのような結び方であれば、余分な力を入れることなく、しかも緩まず
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