アクロバティックな見所満載。『ノートルダム・ド・パリ』
カジモトとエスメラルダ。
鐘のパフォーマンスは迫力たっぷり。
この作品のように、歌い手とダンサーが完全に分業制、演奏が録音ということも、フランスミュージカルに多い話。規模や予算はどうしても限られますから、どこに比重を置いてとことん魅せるか。そのあたりの割り切りが、またフランスらしいなあ。
東急シアターオーブ
日本版『ロミオ&ジュリエット』がこの秋再演。
さて、これから上演されるフランスミュージカルらしい作品といえば、日本版『ロミオ&ジュリエット』。日本では2010年に宝塚歌劇団星組が初演以降、毎年再演。昨年には日本版が初演、そして来日公演もありました。撮影/宮川舞子
フランス版は赤と青のモードな衣裳、踊りはコンテンポラリーと洗練した雰囲気。日本版では宝塚と同じく小池修一郎さんが演出。アニマル柄の衣裳にTETSUHARUさん振付によるストリート系の踊り、連絡を取り合うのはスマートフォンと今時の演出がユニークです。この攻めの姿勢、私は大好き!一度聴いたら耳に残るナンバーも満載で、結婚式の誓いの曲『エメ』やロミオと仲間が若さを爆発させる『世界の王』は、今も時折口ずさんでしまうほど。城田優さんはルックスも甘い歌声もまさにロミオそのもの。恋するって素敵なことだって、胸がキュンキュンさせられます。
今回の再演は、かなりキャストが入れ替わります。ロミオ役に城田優さんの他、『エリザベート』で耽美的で繊細な皇太子ルドルフを演じた古川雄大さん、『アリス・イン・ワンダーランド』でキュートでノリノリなラテン系猫エル・ガトを演じた柿澤勇人さんが加わります。城田さんが敵方のティボルトを演じるのも楽しみですね。
【公演情報】
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
2013年9月3日~10月5日 東京・東急シアターオーブ
2013年10月12日~27日 大阪・梅田芸術劇場メインホール