タイのポップシーン
アジア(インドは除く)では、大まかにJ-POP、K-POP、C-POPの東アジア三勢力が強いですが、東南アジアに目を向けてみると、タイが面白い。タイは音楽的な幅が広く、タイの演歌的位置にある、ルークトゥンやモーラム。J-POPやK-POPに影響を受けたような歌謡曲やアイドル系(一応、T-POPと言っておきます)、インディーズ・シーンなどがあります。60年代、70年代にも中途半端に欧米から影響を受けたようなサイケデリックなルークトゥンとかもあって、タイ人の憎めない柔軟性を感じます。このあたりのヘンテコな音楽シーンについては、まだ謎な部分もあるのですが、いつか書いてみたいです。タイの渋谷系~Bakery Music
親日度も高いタイですが、渋谷系も例外ではありません。1994年に設立されたタイのBakery Musicは、現在はSony Music Entertainment傘下にありますが、インディーズ・レーベルの先駆け的存在。4人の設立者がいますが、その一人がMr. Z(Zomkiat)。Bakeryはタイでもかなり成功したレーベルなのですが、1997年のアジア通貨危機が直撃したタイの経済状況のあおりで、リストラ、BMGが51%の株を保有後、BMGがSonyに吸収され、Sonyの一部となりました。Mr. Zの『Return To Retro』(2001年)は、タイでもかなり売れたアルバム。
Return To Retro (ThaiMegaMart)
その中で、Pizzicato Fiveの名曲「Sweet Soul Revue」がカヴァーされています。タイ語で歌われていますが、アレンジは原曲にかなり近い。
Sweet Soul Revue (YouTube)
Cabbage (YouTube)