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さて物干しをどうしましょうか(2ページ目)

意外と見落としがちな「物干し」スペースのこと。実際の生活では、とても大切な場所ですが、どうしても目をそらしてしまうことも。

塩野 哲也

執筆者:塩野 哲也

空間デザインガイド

洗濯物が干しやすいプランニング

コートハウス
コートハウスの基本プラン。中心にデッキを作り、壁を立ててプライバシーを守る。通路を広くとると、部屋干しのスペースとして重宝します
やはり洗濯物は外で干したいけれども、留守中が心配という場合は、コートハウスのスタイルを応用してみましょう(コートハウスについては、ガイド記事「コートハウスは都会のオアシス 」をご参照ください)。

コートハウスのデッキ部分は、道路などからは見えません。ここなら安心して洗濯物が干せます。またコートハウスに面してサニタリーを設ければ、洗濯物を持って歩き回る必要もなくなります。

また広い廊下(通路)を作るプランであれば、そこを物干しや布団干しに利用することができます。天窓を付けると長時間採光が得られ、とても便利に使えます。

毎日の事だからしっかり検討しましょう

最近のモダンな住宅は、物干しのことを考えないプランも多くなっています。洗濯乾燥機があれば必要ないという意見もあるでしょう。しかし実際の生活では、乾燥機だけに頼るのは難しいでしょう。

キッチンなどのプランニングに時間を掛けても、物干しは見落としがちな部分ともいえます。住宅のプランニングをする際は、夢やあこがれも大切ですが、こうした生活の基本動作をきちんと考えていく必要があります。

一週間の行動をスケジュール表にまとめ、どのように時間を使っているかを整理していくと、どのスペースにどれくらい力を入れればいいのかが自然と分ってきます。頻繁に使う場所にこそ、しっかりしたスペースと機能を持たせる必要があるのです。

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