実はスナック王国? 手軽に食べられるスナックが豊富!
ぎっしりと具が詰まったコッシーニャ。見た目は同じようでも、店によって大きさや中身に個性があり、食べ比べるのも楽しみ
写真の右がエンパナーダ、左がポンデケージョ
ブラジル人は比較的外食をよくする国民性のようです。パダリア(padaria、パン屋)やランショネッチ(lanchonete、軽食堂)などで、出勤前の会社員や、親が付き添った登校前の子供が朝食をとっているのをよく見かけます。コーヒー(café、カッフエ)と共にいただくスナックの代表選手はポンデケージョ(pão de queijo)です。これは、マンジョッカ(タピオカ)の粉とチーズ、卵などを混ぜて丸めて焼いた、丸い一口サイズの外はカリッ、中はモチモチのパンです。
元祖といわれる店で出している立派なコッシーニャ。ナイフとフォークで食べるのに充分な大きさ
おかずにもなりそうなスナックに、コッシーニャ(coxinha)があります。鶏肉などの具をコロッケのように衣をつけて油で揚げたものです。太ももを意味するcoxa(コッシャ)をかわいく言った感じの名前ですが、由来はもともと鶏のもも肉を使って作っていたことにあります。 子供の誕生日会や結婚式のパーティーなどでは、一口で食べられるミニミニサイズのコッシーニャがよく出されます。
高カロリーと分かっていても、後を引くおいしさ。これはチーズが入ったもの
エンパナーダ(empanada)もメジャーなスナックのひとつ。小型のパイで、具もひき肉や野菜などバリエーションがたくさんあります。またエンパナーダと名前が紛らわしいスナックで、エンパーダ(empada)というものがあります。こちらはパイというよりは、小型のタルトといった感じです。具は、クリームソースと海老、鶏肉やチーズなど色々とあります。こんがり焼けたパイが、こってりした具と合っておいしく、専門店もあります。
大きさは15センチくらいが主流。やはり揚げたてが最高
また、パステウ(pastel)も人気のスナックです。小麦粉で作った薄い皮に具をいれて揚げたものです。具はひき肉やチーズ、ピザ味まで様々。青空市場には必ずと言っていいほどパステウの屋台がでていますし、サイズは一口サイズになっていますが、飲み屋のおつまみにも必ずといっていいほどあります。とても親しまれているスナックです。
すべてに共通するのは、手に持って「さくっ」と食べられることです。この手軽さが親しまれ、生活に溶け込んでいる理由かもしれません。そして、どれもカロリーは高め。ブラジルは食べ過ぎの誘惑が多い国かもしれませんね。みなさん、充分ご注意ください!
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