ブラジルのカレンダー

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南半球ではクリスマスは夏の行事。これは空港のデコレーション。Papai Noel(パパイノエル、サンタクロース)も夏服!

カレンダーでチェックする大切なものといえば……お休みですよね。ブラジルの祝祭日はferiado(フェリアード)と言い、国全体のもの(Feriados Nacionais、フェリアードス ナショナイス)と、州や市ごとのものがあります。国民の大部分がキリスト教信者ということもあり、日本ではあまり馴染みのない宗教色の濃い祝祭日があります。また、毎年決まった日にちのものと、暦によって流動的なものの2種類があります。それでは、今年のカレンダーを見てみましょう。

2013年の祝祭日(Feriados Nacionais)

  • 1月1日 元旦(Ano Novo、アーノノーボ)
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家の屋根から花火が! 家族や親戚で集まって花火を見るのも楽しいイベントのひとつ

日本には初詣、鏡餅や門松、お年玉など、多くのお正月の風物詩がありますが、ブラジルにはお正月ならではの行事や飾り付けはほとんどありません。新年までクリスマスの飾りをそのままにしておくことが多いです。あるとすれば、大晦日の夜に上げる花火でしょうか。

新年へのカウントダウンが始まると、家の庭や空き地などいたるところから花火が上がります。日本の花火とは少し違って、色や形を楽しむというよりも、音と光が重要視されているようです。犬もびっくりしすぎて吼えるのを忘れるくらいの音と光が町中に溢れます。日本では、三が日がお休みになるところが多いですが、ブラジルでは1月2日からは普通の日に戻ります。元旦は休業だったお店も、通常通り営業するところが多いです。

  • 2月12日 カーニバル(carnaval、カルナバウ)
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町でも、人々が弾けるカーニバル。行事を楽しむには参加してこそ!

カーニバルは、イースター(復活祭)からさかのぼって40日目の日です。お祭りとしてのカーニバルは、その日を含む4日間で開催されます。開催期間は、2月中旬から3月上旬と流動的です。カーニバル終了からイースターまでは、肉を食べず節制した生活をする教えがキリスト教にあります。リオデジャネイロやサンパウロのカーニバルが有名ですが、ショーアップされたものだけがカーニバルではありません。町でも庶民的なカーニバルが行われます。カーニバル期間は多くの会社や学校が休みになり、旅行へ出かける人も多くいます。カーニバルの際は、商店も休みになるところが多いのでご注意を。 

  • 3月29日  聖金曜日(Paixão de Cristo、パイシャンジクリスト)
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キリスト教会では宗教的な行事が行われる

イースター(pascoa、パスコア、復活祭)直前の金曜日で、キリストが亡くなったとされる日です。聖金曜日のある週をSemana Santa(セマーナサンタ)と呼びます。 教会では、セマーナサンタからイースターまで、キリスト像が布などで覆い隠されます。そして、聖金曜日の夜には、キリストなどの像とともに街を練り歩く儀式が行われます。 金曜日がお休みで連休になるため、旅行に出かけたり、故郷に帰る人が多いようです。

 

  • 3月31日 イースター(pascoa、パスコア、復活祭)
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包装紙の「殻」をむき、イースターエッグを割ったところ。中におもちゃやお菓子が入っているものもある

イースターはキリストが復活したとされる日。そして、カーニバルから始まる節制の終わる日です。春分の後の満月の日から数えて最初の日曜日がイースターです。諸説あるようですが、多産の象徴のウサギと、生命の誕生を連想させる卵がシンボルの日です。

イースターエッグ(Ovo de Pascoa、オーボジパスコア)というイースターの飾りや贈り物に使う卵があります。卵の殻に鮮やかな色を塗ったものを連想しますが、ここブラジルでは卵を模ったチョコレートが主役です。カーニバルが終わる頃から、スーパーマーケットにはカラフルな包装紙で包まれたイースターエッグの陳列が始まります。サイズは鶏というよりは、ダチョウの卵でしょうか。標準的なもので高さは20センチほどあります。イースターの直前には、このチョコレートの卵を買い求める人でお店はごった返します。

  • 4月21日 チラデンチス記念日(Dia de Tiradentes、ジーアジチラデンチス)
チラデンチスというのは人の名前です。本名ではなく、ニックネームでブラジルの革命家として歴史に残っている人物です。ブラジルがポルトガルの植民地支配を受けていた時代に、独立運動を始めようとした人物のうちの一人でした。彼は副業で歯医者(Dentista、デンチスタ)をしていたそうです。当時の歯医者は治療よりも歯を抜く処置のほうが多かったようで、「抜く」のtirar(チラール)と「歯」のdente(デンチ)にかけて、Tiradentesと呼ばれていました。独立運動家たちはポルトガルによって捕らえられ、多くが島流しのような刑で殺されることはありませんでしたが、彼は一人責任を引き受けて処刑されました。

  • 5月1日 メーデー(Dia do Trabalho、ジーアドトラバーリョ)
日本のメーデーと同じく、労働者の日です。日本では、薄れてつつあっても、労働者が権利を訴える日という側面が残っていますが、ブラジルでは単に祝祭日のひとつになってるようです。

  • 5月30日 聖体祭(Corpus Christe)
この日も宗教的な祝祭日です。イースターで復活した後、地上にとどまっていたキリストが天国にかえったとされる日です。イースターが起点となって決まるため、5月から6月と流動的です。

  • 9月7日 独立記念日(Dia da Independencia、ジーアダインデペンデンシア)
ポルトガルから植民地支配を受けていたブラジルが、独立を宣言した日です。

  • 10月12日 聖母アパレシーダ祭(Dia da Padroeira、ジーアダパドロエイラ)
アパレシーダ(Aparecida)は、正式にはノッサセニョーラダアパレシーダ(Nossa Senhora da Aparecida)というキリスト教の聖者のひとりです。ブラジルの国の守り神とされていて、数々の伝説があります。

  • 11月2日  フィナードス(Finados)
いわゆるお盆です。お盆といっても日本のように期間ではなく、一日のみです。お墓参りに行く人が多いです。

  • 11月15日 共和制宣言記念日(Dia da Proclamaçao da Republica、ジーアダプロクラマソンダヘプブリカ)
ポルトガルから独立後、王制を約60年間とっていましたが、1889年のこの日、共和制をとることを宣言しました。

  • 12月25日 クリスマス(Natal、ナタウ)
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公園などもイルミネーションで彩られる。

ガイドがブラジルに住み始めたころ、キリスト教徒が多いこの国ではクリスマス休暇も長いに違いないと期待していました。実際は意外にもあっさりしたものでした。休日は12月25日の1日のみ。会社によっては24日の午後から休みになるところがあるくらいです。ただし、クリスマス当日は個人商店だけでなく、ショッピングセンターの中のお店も休みになりますので、旅行の際はご注意を。ちなみに年末年始の休暇も、日本のほうが長いと感じます。一般的な会社は31日の午前中までは通常営業。年始も1月2日から始まります。

次のページでは、祝祭日以外のイベントを紹介します