庶民的カーニバルの楽しみ方

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町のカーニバル。大通りが、仮装をした人で埋め尽くされている。サンバのステップが踏めなくても大丈夫!

ポルトガル語でカーニバルはcarnaval(カルナバウ)と発音します。日本語で言うと「謝肉祭」、キリスト教のお祭りです。開催期間は、毎年太陰暦を元に決定するイースター(復活祭)の日から40日さかのぼった日を含む4日間です。2月中旬から3月初めと流動的で、2013年は2月9日から12日でした。カーニバル期間は、たいていの会社や学校がお休みになります。カーニバルからキリストが復活したとされるイースター(pascoa、パスコア)までは、肉を食べてならず、節制した暮らしをすることになっています。この風習は、今や敬虔なキリスト教信者だけのものになっている感がありますが、その後の質素な暮らしに耐えるためにもカーニバルで羽目をはずすというスピリッツは広く残っているようです。

町のカーニバル

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このブロッコの集合場所はこの橋の下。目印にブロッコの旗が掲げられている

町のカーニバルの多くは、カーニバル期間中の週末に行われます。カーニバルをする団体をブロッコ(bloco)といいます。告知はブロッコごとに行われ、口コミでの告知が多いようです。誰でも参加できますので、通りすがりにふらっと参加というのも可能です。ただし、大概は予告開始時間通りには始まりません。これもブラジル流と割り切って、ゆったりとした気持ちで待ちましょう。


 
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パレードの始まり。整然とした列を作る必要もなく、思い思いに行進するところがなんともブラジルらしい!

集合時間が過ぎ、パレードに必要な人数が集まると、自然発生的に掛け声のようなものが上がり、パレードが始まります。パレードといっても、踊ったり、パフォーマンスをしたりというものではなく、鳴り物を鳴らしながら、みんなでぞろぞろと歩くという感じです。1時間以上歩くのが普通です。



 
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歩くのは車道の一部分。参加者同士で声を掛け合い、極力交通の妨げにならないように気をつける

パレードする場所は車道です。特に警察に申請をしているわけでもなさそうですが、一時的に歩行者天国のようになってしまいます。カーニバルは毎年の恒例行事。鳴り物に合わせてクラクションを鳴らす車もいて、寛容に受け止められているようです。



カーニバルを楽しむための必需品

カーニバルを楽しむための必需品を三つ挙げてみました。
  • 仮装
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パーティー小物のようなハットを被っただけでもOK! 思い思いの仮装を観察するのもカーニバルの楽しみのひとつ

カーニバルのつき物といえば、仮装。これも人それぞれです。全身を専用のお店で買ったような衣装で固めなくてはならないなんてことはありません。造花のレイを首からかけたり、付け髭をつけたり、顔に猫の鼻やヒゲをペイントしただけでもOKです。自分が楽しいことが一番のポイントです。子供たちの仮装は、プリンセスの衣装やスパイダーマンなどのヒーロー物が人気のようです。

 

  • 鳴り物
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太鼓、手作りマラカス、タンバリンなど手に集まった人々。鳴らし方も細かいルールはないので、雰囲気に合わせて!

持っているといないとでは、パレードしている時の楽しさが違います。主なものはホイッスル、タンバリン、トライアングル、太鼓など。上級者になるとクラリネットやアコーディオン持参の人もいました。手作りのものでも大丈夫です。ペットボトルを半分に切って、飲み口を吹くと「ブー」となるようにした手作り楽器を手にした人や、同じくペットボトルにお米などをいれてマラカスにしたものを持っている人も見かけました。

 

  • 冷えた飲み物
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カーニバルの行列に冷えたミネラルウォーターや缶ビールを売りにくる人も!

カーニバル時期は夏の終わりとはいえ、日差しも強く、まだまだ暑いです。パレード中ものどが渇きます。保冷バッグに缶ビールをたくさんいれて持参する猛者も! もちろん飲みすぎて周りに迷惑をかけるのはNGですが、適度に飲んで、楽しく騒いでというのが庶民的カーニバルの楽しみ方といえるでしょう。

 

祭りの後は……

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広角レンズがないとうまく撮れないほと、いたるところにゴミが散乱している道路。やはり気持ちのいい光景ではない

パレードが通った後の道路は、驚くほどごみが散乱して汚れています。自分の敷地内は美しく飾ることに力を惜しまない反面、歩道などの公共の場にタバコの吸殻やゴミを捨てることに抵抗を持たない人が多いブラジル。歩道の一定間隔おきにゴミ箱が設置されていますが、なかなか意識は変わらないようです。ぜひ、みなさんは自分のごみは自分で持ち帰りましょう!

 

もし、カーニバル時期にブラジルに滞在されたら、ぜひ参加してみてください。鑑賞するカーニバルもいいですけど、参加すれば、ブラジル人のカーニバルに対する情熱を体感できるはずです。その際は、履きなれた靴と身軽な格好、そして貴重品の管理には気をつけてくださいね。


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