ブラジルの料理は? と尋ねられて、思いつくのは何ですか。手堅いところで、ポンデケージョ。フェイジョン、シュハスコといった単語がでてきたら、上級者かもしれません。一口に日本食と言っても、東西南北、地域によって特色がありますよね。ブラジル料理も同じです。しかも日本よりも広い国土、そして世界中からの移民を受け入れてきた歴史がありますから、地方色もバラエティも豊かです。共通点を強いて言えば、暑さの厳しい国ゆえに塩味が強めという点でしょうか。

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ナマズ料理専門店のから揚げとグラタン。地味なイメージのナマズから想像できないほど料理の幅がある

料理の地方色を少し紹介すると、ブラジルの北東部のバイーヤ地方には、海が近いため魚介類を使った料理があります。海老などを入れたモケッカ(moqueca)という煮込み料理が有名です。これはヤシから取れるデンデ油とココナッツミルクで、トマトや玉ねぎなどの野菜を煮込んだ料理です。鍋でぐつぐつと煮えた赤い料理の色を見ると辛さを連想しますが、辛くはなく、少しこってりとした料理です。また、湿地帯のパンタナウでは大ナマズ(pintado、ピンタード)などの川魚料理が名物です。ナマズは味が淡白で脂が乗っているため、色々な料理に使えます。

 

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ボリーニョジバカリャウはレストランでもパン屋で売っているポピュラーなスナックだ

移民の国であるブラジルの料理は国際色も豊かです。例えば、ポルトガル伝来の料理であるバカリャウ。これは塩抜きした干しタラをトマトソースで煮た料理です。同じく干しタラを具にしたコロッケのようなボリーニョジバカリャウもポピュラーな料理です。 おつまみにオーダーすることが多いですが、タラに残る塩気もおいしく、日本人の口にも合う味です。

 
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サンパウロでは、なぜかピザは「夜に食べるもの」とされているとか……。看板にピザとあるレストランでも、昼のメニューにはないことがある

また、ピザも庶民に親しまれている食べ物のひとつです。イタリア移民の影響で、特にサンパウロはピザのお店が多くあります。ピザの生地の厚さも、パリパリした薄いものからパンのように食べ応えのあるものまで様々なので、自分好みのお店を探すのも楽しいです。ピザのレストランではテイクアウトできるところもありますし、宅配ピザも生活の中に馴染んでいるシステムです。ちなみに、宅配も夜のみのサービスのようです。

 

これから、ブラジルの料理のほんの一部ではありますが、王道といえるブラジル料理をいくつか紹介します。

次のページではブラジルの豆料理を紹介します