ブラジルで飲んでこそおいしい、キンキンに冷えた国産ビール

Brazilian beer

国産の人気ビール

ブラジルは、中国、米国に次ぐ世界3位のビール消費国。広い国土の大半は年間を通して温暖で「ビール日和」が毎日続きます。国産ビールの値段が手頃なこともあり、一日の終わりによく冷えたビールを飲むことは庶民の楽しみになっています。

ブラジルのビールは、淡色で軽い呑み口のものが多く、国民の嗜好も「コク」より「キレ」重視。氷る直前までキンキンに冷やされたビールは、多くの飲食店が看板商品にしています。
冷蔵庫で真っ白になったグラスはもちろん、そうっと瓶の注ぎ口と底を指で持ち上げないと凍ってしまうほど冷えた瓶ビールは、「ストゥピダメンチ・ジェラード(バカみたいに冷たい)!」と喜ばれます。

国産ビールの主要ブランドは、ペンギンマークが目印の「アンタルチカ(アンタウチカ)」、同ブランドの上級商品「オリジナル(オリジナウ)」、「ヘドンダ(丸い;角がなくスムーズな)」をキーワードにした「スコール(スコウ)」それに「アンタウチカ」と並んで人気の「ブラーマ」など。

実はこれらのブランドは全てラテンアメリカ最大の飲料メーカー「アンベブ(ambev)」の商品です。広告キャンペーンによるブランドイメージ作りもあり、「アンタウチカ」派、「ブラーマ」派など、それぞれ贔屓はありますが、ビール自体の味わいにそれほどの差はありません。

みんなでワイワイ、まずはビール

bar

毎晩外のテーブルが満員になる大衆居酒屋

ブラジルならではのお酒に、サトウキビを使ったカシャーサ(ピンガ)という蒸留酒があります。このお酒にレモン、砂糖、水を加えた「国民的」カクテル「カイピリーニャ」も人気ですが、アルコール度数もお値段もそこそこ高いため、「まずはビール」が一般的。
休日はもちろん、平日だってまだ日の高いうちから「バール」と呼ばれる大衆居酒屋の外に出されたテーブルでビールを飲む客の姿を見かけます。

ビールがなければ始まらないシチュエーションは、何と言ってもサッカー観戦。それから、シュハスコ(ブラジル風バーベキュー)パーティー、それにビーチでしょうか。

ワールドカップ期間中は、やはりビールの消費量が増えたようです。ブラジル戦中継時、TVスクリーンのある飲み屋は、ビール片手に盛り上がる人々で溢れました。勝利の瞬間は、ビールをふりまきながら周りの人と抱き合って喜ぶファンの姿が報道されました。

また、きれいに晴れた空の下、冷えたビールを片手に家族や友人などと賑やかに過ごす時間は、ブラジル人の大きな喜びです。週末毎に集まり、バーベキューなどしながら、日が落ちるまでみんなでゆっくりと過ごします。
クーラーボックスや冷蔵庫に詰め込まれたビールは、セルフサービスが一般的。日本のように注ぎあうことはあまりせず、それぞれが勝手に取り出し、好きなペースで楽しみます。

大衆居酒屋にみるブラジルのビール文化

外でビールを飲むときは、「ショッピ(chopp)」と呼ばれる生ビール、もしくは「ロングネッキ」と呼ばれる小瓶や600mlの大瓶が一般的。

chopp

ショッピ・クラロ(生ビール)

生ビールは、ピルスナータイプに加え、黒生(ブラッキ)が置いてあるお店も増えてきました。この2種類を混ぜたビールは、「カリオカ(リオッ子)」と呼ばれ、人気があります。
生ビール専用のチェック表が用意されている店では、グラスが空になった瞬間に、頼まなくても次の一杯が運ばれて来ます。会計時にチェック表を見て自分が空けた生ビールの数に驚かないようにしましょう!

小瓶なら、1本しか頼んでいないのに、氷の詰まったアイスバケットに数本入れて出てくることがよくあります。これも会計時に飲んだ分だけ払うシステム。冷たいビールが常に手元にあるので、ついついたくさん飲んでしまいます。

また、大瓶は、アイスバケット以外にも、ビールメーカーのロゴの入った専用保冷ケースに入って出てくることがよくあります。これもビールが途中でぬるくなってしまうのを防ぐ工夫です。

繰り返しになりますが、ぬるいビールを提供することは、大きな罪なのです!みなさんも、ブラジルに来たらキンキンに冷えたビールで、暑さを吹き飛ばして下さいね。
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