プラハの地でドヴォルザークの音楽に触れる
日本で最も人気のあるチェコの作曲家というと、ドヴォルザークでしょう。「新世界」や「アメリカ」などの作品が広く知られています。プラハの新市街に、チェコ国民楽派を代表する作曲家、ドヴォルザークに関する資料を展示する博物館が建っています。現在博物館として使われている建物は、かつてはミフナ・ド・ヴァツィーノヴァという伯爵の離宮でした。ウィーンの建築家ヒルデブラントの影響を受けたディエンツェンホーファーが、バロック様式を利用して設計しました。
第二次世界大戦後、家主のいなくなった建物に、ドヴォルザークに関する資料が集められ、博物館として公開されるようになりました。ドヴォルザーク生誕120年にあたる1961年のことです。
館内には、手書き、直筆の楽譜の他、彼の遺品が数多く展示されています。その中には、彼が弾いたヴィオラや、ピアノが置かれています。これらの楽器を使って、美しいメロディーを作っていたのかと思うと、ドヴォルザークの音楽に親近感が湧いてきます。
旅先で、その当地に暮した作曲家の音楽に触れることは、音楽ファンにとって最高の楽しみです。
■ドヴォルザーク博物館
住所:120 00 Praha 2, Ke Karlovu 20, Spojení
TEL:224 923 363
営業時間:10月~3月(9:30~13:30、14:00~17:00) / 4月~9月(10:00~13:30,14:00~17:30)
定休日:毎週月曜日
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