お菓子だけではなくスパイスとして使用することも
チョコレートならヨーロッパやベルギーを思い浮かべますが、実はチョコレート発祥の地がメキシコであることを、意外と知られてはいません。アステカ文明の時代、兵士の疲労回復のために作られた「チョコラトル」という飲み物がチョコレートのはじまりです。それもそのはず、メキシコがカカオの原産国であることはみなさんご存じのとおりです。
古くからメキシコではカカオ(チョコレート)を、すり潰して薬として利用したり、スパイスとして料理に加えたりして親しまれています。メキシコの伝統料理であるモーレもそのひとつです。見た目はカレーのようですが、食べてみると辛みはなくほろ苦く、スパイスが複雑な味わいを醸し出します。今でもモーレは祝祭には欠かせないハレの日の料理であることも、カカオが当時から高価なものであったかを証拠づけています。
お菓子としてのチョコレートもメキシコでは人気です。どちらかというと甘みが強く、ミルクチョコレートのような風味です。日本やヨーロッパのチョコレートに慣れている人なら、ちょっと甘すぎるかな、という感じですが、暑いメキシコの地ではその甘さが体力回復に効果があります。
メキシコで売られているチョコレートの中でも高級チョコレートと呼ばれているものは、濃いめの紅茶によく合います。「TURIN」のチョコレートは中にテキーラやカルーアミルクが入っているものが多く、食後のデザートにおすすめです。
■TURIN(チューリン)
価格:500~5000円
HP:www.chocolatesturin.com.mx/
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