人口500人ほどにもかかわらず「市」である「デュルビュイ」
ベルギー南部ワロン地方に位置する町durbuy(デュルビュイ)は「世界一小さな町」として知られる観光地です。アルデンヌ丘陵の森の中にひっそりと佇む町にはウルト川が流れ、町のシンボルであるデュルビュイ城がそびえます。その風景はヨーロッパらしい美しさにあふれています。なぜ“世界一小さな町”と呼ばれるかというと、デュルビュイは人口500人ほどにもかかわらず、市なんです。1331年に、この地を気に入ったリュクサンブール伯ボヘミア王ジャン1世が市の称号を与えたのだそう。
石畳の細い小道の脇には昔ながらの石造りの家が立ち並び、まるで絵本の世界にいるよう。中世の頃からほとんど変わらない町並みが現存しています。歩ける範囲のあちこちにカフェや雑貨店などがあり、散策するのが楽しかったです。
また、デュルビュイは美食の町としても有名です。アルデンヌ料理の高級レストランもあり、「ル・サングリエ・デ・ザルデンヌ」には、日本の皇太子ご夫妻も訪問されたそうです。高級レストランに手が届かなくても、人気のコンフィチュルリー(ジャム専門店)や地ビール「マルクロフ」などを味わうことでも十分に楽しめます。かわいい町にぜひ出かけてみてください。
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■デュルビュイ
・ブリュッセルからのアクセス:
ブリュッセル中央駅→バルヴォー駅
ベルギー国鉄IC(インターシティ)とL(ローカル)で約2時間20分
※マルロワで乗り換えあり
バルヴォー駅からタクシーで10分(シャトルバスが運行している時期もあり)
・ホームページ(ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル):デュルビュイ
※上記データは記事公開時点のものです。