輸入車/注目の輸入車試乗レポート

予想どおり、でも乗りたいGTスピードコンバーチブル

初代の道筋を踏襲して“予想どおり”登場したハイパフォーマンスモデル、ベントレーコンチネンタルGTスピードコンバーチブル。「ストーリーもインプレションも想像できるのに、乗らずにいられない! 」魅力をラスベガスの国際試乗会からお伝えします。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

ハイエンドブランドの魔力、乗らずにはいられない

ベントレーコンチネンタルGTスピードコンバーチブル

今年1月のデトロイトショーでお披露目された、世界最速4シーターオープン、ベントレー コンチネンタルGTスピード コンバーチブル。ボディサイズは全長4806mm×全幅1944mm×全高1393mm、ホイールベースは2746mm

老舗ブランドの余裕というべきだろう。

超キープコンセプトで2代目コンチネンタルGTがデビューしたと思えば、すぐさまオープン版のGTCを出す。新たにV8モデルを挟んだのが“ハプニング”だったけれども、追ってW12の高性能スペック仕様・スピードを加え、さらに(今回紹介する)そのオープン版、そして4ドアサルーンのフライングスパー(13年ジュネーブショーで披露)、きっとそのうち同スピード、という道筋もまた、旧型のパターンをそのまま踏襲しているというわけだ。

予想どおり=顧客の期待どおりに事が運ぶこと、がとても大事。めったに奇をてらわない。否、奇をてらいたければ、それこそ客がそういうオーダーを、自身の財布と創造力のおよぶ範囲でビスポークすればいいこと。ブリティッシュハイエンドブランドは常に、極上のマテリアルを提供する、と言ってもいいくらいだ。

よって、外野からしてみれば、コンチネンタルGTスピードコンバーチブルが登場! と叫んでみても、「どこが新しいの? 」ってことになりがちだろうし、多少事情に通じている人にしたって「やっぱり出たね」で済まされるのがオチである。

かくゆうボクだって、驚きはなかった。ストーリーは最初から決まっていたわけだし、さらに言うと、インプレッションだって容易に想像がついた。すでに新型GTスピードを超高速域まで堪能している身としては、ノーマルGTとGTCの違いをそのままGTスピードと同コンバーチブルに当てはめてやればいいだけのこと、だったからだ。
ベントレーコンチネンタルGTスピードコンバーチブル

パネルにウッドやアルミ、カーボンなど多くの選択肢が用意されるなど、オーナーの様々な要望に応えるラグジュアリーなインテリア。オープン時に首周りを暖めてくれるネックウォーマーも備わる

それでも、乗らずにはいられない。それが、ハイエンドブランドの魔力、というわけで、お呼びが掛かれば、なにはさておき、いそいそと出掛けるに決まっている。GTスピードコンバーチブルの国際試乗会が、ラスベガス~グランドキャニオン~フェニックスで開催された。
ベントレーコンチネンタルGTスピードコンバーチブル

最高出力625ps/最大トルク800Nmを発生する6リッターW12ツインターボエンジンを搭載

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